古事記 さねさし相武の小野は [心の遠景]
上の写真は昨年彼岸花の咲いていたときに撮った写真です
下の写真の神社の裏に 荒れ果てたままいらっしゃいました
古事記の中に
弟橘比売命(オトタチバナヒメ)の美しい別れの歌が書かれています
さねさし相武の小野に燃ゆる火の火中に立ちて問ひし君はも
この歌はヤマトタケルノミコが父天皇の命をうけて遠征にでかけ 敵の策略に遭って
草に火を放たれ火炎に つつまれて絶体絶命の危険に陥ったときタケルのとっさの
機転で天の叢雲の剣で草をはらい 向かい火つけて逆に敵を焼き退けられて最愛の
妻 オトタチバナヒメを救い出されます 二人はさらに北上相模から船で 上総への
海を渡ろうとされたとき海神が荒れ狂い 船は進むことができなくなったとき
オトタチバナヒメは 私が御子にかわって海神の怒りを鎮めますますから
どうぞ使命を果たしてください と別れの歌を御子にささげ 入水されたのです
その歌が
さねさし相武の小野に燃ゆる火の火中に立ちて問ひし君はも です
この歌の 相武の小野が いまの厚木市小野ではないかという説があります
実は この小野は 私の家から歩いて10分くらいのところにあり 小野神社もあります
碑に刻された文は
小野神社のそばに 玉川がながれ 国定公園の大山連峰がみえます
右手の小さな山のあたりには 小野小町が祀られているといわれる小町神社があります
http://blog.so-net.ne.jp/sanesasi/2006-01-07
さねさし相武の小野に燃ゆる火の火中に立ちて問ひし君はも
横280センチ 縦135センチ