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美しの和紙 天平の昔から未来へ [展覧会]

サントリー美術館へ 美しの和紙ー天平の昔から未来へー の展覧会に行ってきました

P1110158.jpg

 

 書を楽しむ私にとって 文房四宝の一つ 紙についての興味がありました

 

第一章の「和紙の成り立ちと展開」 には

・ 「紫紙金字金光最勝王経」 (国宝)

  天平12年(740)年聖武天皇の勅令で諸国ごとに勅旨経(国分寺経)の遺例

  紫紙に 金で罫が引かれ 字は金で書かれている 荘厳なお経

・ 「絵因果経」

  過去現在因果経に説く釈尊の前世の物語と釈尊の一代記を 上半分に絵 下半分に

  経文で書かれています 絵は簡素 絵巻物の先駆をなすものとしてみられている そうです

・ 高野切古今集(第二種)の一幅

・ 大手鑑(おおてかがみ)「筆陣毫戦」

  などの古筆がみられたこと 一番嬉しいことでした

 

第二章「祈りの造形」では

・ 「東大寺お水取りのときの紙衣」や 「紙の反物 造り花」

・イサム・ノグチの 2メートルの 「あかり」

 

第三章「和紙の伝統を繋ぐひとびと」 では 

・ 藩士石州半紙 

・ 紙を漉く 道具漉き桁

 など など 

残念だったことは 破り継ぎに書かれた貫之集下断簡「石山切」の古筆は見ることが出来ましたが

源氏物語や 元永本古今集など書かれたような豪華絢爛なお料紙のことについては

見られなかったように思います

「和紙の伝統を繋ぐひとびと」 に

今も昔の手法で 豪華な金銀砂子 箔等を使った高価なお料紙を作る工程の図か写真や 

作品が見られたらよかったと思います 

最後に 鳥の子 奉書 などの和紙の感触を味わうことが出来きました

 

 ↓ をクリックしますと会場や作品の写真入り(前期展) みられます 

    http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1890

 

 

 


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コメント 16

aranjues

書をやってても、紙についてはさっぱりです。
名古屋市の東に、小原村(今は豊田市に編入)と
いう工芸和紙で有名な所があり、書をやってる人の
多くがここで紙すきで作品を作っていらっしゃるようで、
いつか私も工芸和紙の作品を作りたいと思っておりますが、
何時になる事やらです。
by aranjues (2009-10-27 11:58) 

sanesasi

aranjues さま
ナイスコメントありがとうございます
仮名書道は 紙に左右されます 紙の原料 種類 大きさ 色 加工の度合い等々にも違ってきます 又 書く時の天気によっても違ってきます 書く技術も大事ですが 書く言葉 によって 紙の選び方が とても大事です 着物よりも紙にたくさん費用を費やしてしまいました
by sanesasi (2009-10-27 21:02) 

こぎん

いろは歌もいろいろあるのですね。
紙を作った人って凄いですね~。
sanesasiさんには髪ではなく・・・紙が命なんですね~^^;
ご存知だと思うのですが、日本橋に紙漉き体験できる老舗があるんですね。・・・種類もとても豊富な老舗でした。
by こぎん (2009-10-29 07:10) 

sanesasi

こぎんさま

いろは歌は とりなの歌や 天地の歌など いろいろあります

近くに紙好きの工房がが出来ましたので みんなで漉いて 書いてみようといっております

体験できる老舗知りませんでした 時々買いに行く日本橋のお店だと思いますが 今度行きましたら聞いて見ます

紙に劣らず 髪も神経使っております 真っ白ですので 黒より手入れほか悩みが多くて・・・

by sanesasi (2009-10-29 11:39) 

道草

47文字の「いろは歌」は最も広く知られた歌でしょうが、こんな48文字(+ん)があります。
ご存知でしたらご容赦下さい。「となり順」と称するそうです。それにしても、美事な文字の数々にただ感嘆するばかりです。

とりなくこゑす ゆめさませ
みよあけわたる ひんかしを
そらいろはえて おきつへに
ほふねむれゐぬ もやのうち

鳥啼く声す 夢覚ませ
見よ明け渡る 東を
空色栄えて 沖つ辺に
帆船群れゐぬ 靄の中

明治36年坂本百次郎作(万朝報新聞)

by 道草 (2009-10-30 11:05) 

ムーミン

和紙によって、書も生かされるんでしょうね。
見ていて癒される、和紙って素敵ですよね^^
by ムーミン (2009-10-30 13:39) 

sanesasi

道草さま コメントありがとうございます

とりなの歌は お稽古したことがあります

もし その時の稽古風景 下をクリックしていただけると うれしいです

http://sanesasi.blog.so-net.ne.jp/2008-05-14

あと 谷川士清作「天地歌(あめつちうた)」や 他にもいろいろあるんですね
by sanesasi (2009-10-30 20:23) 

sanesasi

ムーミンさま ナイスコメントありがとうございます

和紙にはほんとに魅せられます またとても丈夫で 正倉院には 千年以上前の和紙が綺麗に残っているとか 使わない場合絹よりも長持ちするそうです
お料紙といって金や銀など豪華な加工を施した紙は 半紙ぐらいの大きさで
1万円以上するのもあります


by sanesasi (2009-10-30 21:20) 

souu

すっかりご無沙汰致しました。
いや!いや何を見ても そこに書を認めたくなる気持ち判ります。
ミッドタウンの吹き抜けになったところにあるのですか?
娘は比較的近くに住んでいますので行きますが 今度よく見てきます。

料紙研究家でもあった師匠の影響で加工紙は自分でも作りますが
作品に使えるものには中々出来ません。
by souu (2009-11-02 14:51) 

ハイマン

sanesasi さんとっても遊び上手ですね!
こういった工夫で楽しめちゃうのは流石です^^
by ハイマン (2009-11-03 21:56) 

sanesasi

souu さま

ほんとに何を見ても書と関連付けてみてしまいます
ほとんどの 物 事 と相通じるところがあって 楽しいですね
絵画 音楽 俳句や短歌 スポーツすら共通するところがあって
書以外から書の作品作くりのヒントをいただくことが多いです

関西の先生方はお料紙をご自分でおつくりになられ 素晴らしいですね
失敗と思った加工紙のほうが いい作品が書けたりしませんか 
by sanesasi (2009-11-04 16:11) 

sanesasi

ハイマン さま

遊びの楽しみを 分っていただけてとても嬉しいです

もっといい遊びはないかとキョロキョロしてしまいます


by sanesasi (2009-11-04 16:16) 

penpen

素敵ですね。建物の格子柄をこんなに素敵に作品にされるなんて。
それといつ拝見しても素晴らしい書ですね。
by penpen (2009-11-07 21:48) 

sanesasi

penpenさま ナイスコメントありがとうございます

書にする紙を加工することも 書の一つの楽しみです 
by sanesasi (2009-11-10 06:25) 

Merche

素晴らしいアイディアと作風で、
とても素敵です。


by Merche (2009-11-26 21:29) 

こぎん

コメント欄が閉じられているので・・・こちらに失礼します。
sanesasiさんの所で昨日あった原宿のねぶたが観られるとは思ってもみませんでした。
嬉しかったです!
東北新幹線が青森までのびるので、青森の観光・・・今年、力が入っているようです。
今回は、原宿の商店街の方々のバックアップで運行したようです。

ええ、髪には・・・私も!
かなり白が増えました。面倒ですが、まだ、頑張って染めて・・・
若作り・・・たいへん(^w^)
by こぎん (2010-01-25 00:05) 

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