歌会始 「葉」 [短歌]
歌会始の儀が 14日 皇居宮殿であり 御題「葉」にちなんだ歌が披露されました
平成二十三年歌会始御製御歌及び詠進歌 ↓をクリックするとでております
http://www.kunaicho.go.jp/culture/utakai/pdf/utakai-h23.pdf
天皇陛下御歌
五十年(いそとせ)の祝ひの年に共に蒔きし白樺の葉に暑き日の射す
皇后陛下御歌
おほかたの枯葉は枝に残りつつ今日まんさくの花ひとつ咲く
まんさくの花 昨年家の近くで撮った写真です
とてもいいお歌ばかりでした
心惹かれた歌は
入選者の 丹波陽子さんのお作
一字一字指しつつ読みぬ木簡の万葉仮名の「波留久佐乃皮斯米」
この歌に詠まれている 木簡のことはたぶん下記のことだけ思います
2006年に難波宮跡で出土した7世紀なかごろの木簡に
「春草のはじめの年」という歌の冒頭とみられる語句が
「波留久佐乃皮斯米乃刀斯」と万葉仮名だけで書かれていました
木簡の写真などは ↓ を参考に 見てください
http://www.geocities.jp/yasuko8787/naniwa.htm
今年はとても美しい銀杏黄葉でした
銀杏の葉 を詠まれた歌についつい目がいってしまいまいた
私も応募しました2万余点のなかの1点に含まれています
歌は今 小さな展覧会で出品中の 下の写真のなかの一首です
平成23年歌会始めの御題によせて「葉} 短歌展書展
渋谷 ギャラリー6で明日16日から21日まで開催中です
「葉」の文字の入った7首をお料紙に書いて 軸装仕立てです
裏山の樹々の葉はみな萌え出でて溢るる力宙に放ちぬ
ひかりさす瑞々しき葉心地よくわが身の奥へ沁みてゆく朝
夏落ち葉掃く人の微笑み仏のごと朝庭に鶯のなく
わが生の山並いくつ越えしかば散りしく落葉ひた踏みてみる
言の葉の破片(かけら)集めて織り出だす詩(うた)の心の難しきかな
春桜夏は万緑秋紅葉冬穂芒と愛しわが里
わが生の飛花落葉の過去記す伐りし桜の年輪数ふ
追記
今日1月24日 近くへ
歌会の皇后様のお詠みになられたまんさくの花探しに行きました
たくさんのまんさくの木のなか 一本の木にだけ花が咲きはじめていました
美しいですね!
by aZU (2011-01-17 09:14)
おお~~、もう、まんさくが咲いているのですね!
逆光できれいです!
ひとつ山を越した感じの我が人生ですが、
まだまだ幾山もありそうです!
by こぎん (2011-01-19 05:30)