短歌 仏足石歌体 [短歌]
5月15日の NHK短歌 の放送に
俳人加藤楸邨の短歌が紹介されていました
「もう一度生まれてくれば何するか猫とあらそひ妻とあらそひ我とあらそふ」
5・7・5・7・7・7 の歌
これは 「仏足石歌体」という形式をとる歌体 と選者 坂井修一氏の説明がありました
「仏足石歌体」とは
仏足石歌(ぶっそくせきか)の歌体はすべて五・七・五・七・七・七の6句からなり
6句目はその前の5句目を言い換えたものが多くまた ほとんどが仏足石歌碑に
見られることから仏足石歌体と呼ばれています
薬師寺にあります「佛足石」と「佛足石歌碑」は国宝となっております
仏足石はまだ仏像が無かったころのインドで佛様の足跡を石に彫ってそれに祈りを
ささげる習慣からうまれ
歌碑は仏石跡を賛嘆した歌17首他4首が彫られています
奈良時代 1200年前の漢字 (当時は仮名がまだ生まれていなかったので漢字で表現)
拡大してみるととても素朴です
↓ に「佛足石歌碑」の写真が出ています
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8F%E8%B6%B3%E7%9F%B3%E6%
仏足石歌碑の一番目の歌
「美阿止都久留伊志乃比鼻伎波阿米尓伊多利都知佐閉由須礼知々波々賀多米尓
毛呂比止乃多米尓」
同じく10首目は
「己礼乃与波宇都利佐留止毛止己止婆尓佐乃己利伊麻世乃知乃与乃多米麻多乃与□□□」
このほか 万葉集には1首(巻16 3884の歌) のみです