いろは詞華(六) [書道]
いろは詞華 け~て まで
け
芸術は 悲しみと苦しみから生まれる ピカソ
上野の ロダンの考える人の写真を和紙に加工して
ふ
無事是好日
画仙紙に墨絵らしきを描いた 上に
こ
この道や行く人なしに秋のくれ 芭蕉句
え
蘭亭序 訓読
永和九年、歳(トシ)ハ癸丑(キチウ)ニ有リ。暮春ノ初メめ、会稽山陰ノ蘭亭ニ会ス。禊事(ケイジ)ヲ脩(ヲサ)ムルナリ。群賢(グンケン)畢(コトゴト)ク至リ、少長(セウチヤウ)咸(ミナ)集マル。此ノ地ニ、崇山(スウザン)峻領(シュンレイ)、茂林(モリン)脩竹(シウチク)有リ。又、清流(セイリウ)激湍(ゲキタン)有リテ、左右ニ暎帯(エイタイ)ス。引キテ以テ流觴(リウシヤウ)ノ曲水ト為(ナ)シ、其ノ次(ジ)ニ列坐ス。糸竹管弦ノ盛(セイ)無シト雖(イヘド)モ、一觴一詠、亦以テ幽情ヲ暢叙(チャウジョ)スルニ足ル。是ノ日ヤ、天朗(ホガ)ラカニ気清ク、恵風(ケイフウ)和暢(ワチャウ)セリ。
て
源氏物語 帚木 より
手を書きたるにも 深きことはなくて ここかしこの 点長にはしり書き そこはかとなくけしきばめるは うち見るに かどかどしくけしきだちたれど なほまことの筋をこまやかに書きえたるは うはべの筆消えてみゆれど 今ひとたび取りならべて見れば なほ実になむよりける はかなきことだにかくこそはべれ まして人の心の 時にあたりてけしきばめらむ 見る目の情をば え頼むまじく思うたまへ得てはべる
手を書きたる は 書のこと
金箔や野毛 などちらしたお料紙に