武蔵野市短歌大会 [短歌大会]
NHK学園生涯学習フェステイバル
武蔵野市短歌大会へ参加してきました
炎天下 井の頭公園をほんの少し散歩してから 会場の武蔵野市民会館へ
入選作品集の学園理事長の ごあいさつには、
「自由題、題詠「野」をあわせて2201首にのぼり・・・・
日々のくらしと経てきた人生経験を見つめ、短歌を通してみずからの言葉と心のあり方を探求されておられる方型がこんなにも多くいらっしゃることを知り、心より感銘を受けております。・・・・・」
と書かれています。
第一部
開会あいさつ
選者紹介のあと
小島ゆかり氏、 花山多佳子氏、 穂村浩氏 による
鼎談 「わたしと短歌」がありました。
それぞれ影響を受けられた歌をあげられ話しあわれました。
小島ゆかり選 6首のうち 馬場あき子氏の歌
春近き潮とほり過ぎ蛸壷の蛸のゆめ二三本足をこぼせり
花山多佳子選 佐藤佐太郎しの歌
秋分の日の電車にて床にさす光もともに運ばれて行く
穂村 弘 選 林あまり氏の歌
なにもかも派手な祭りの夜のゆめ火でもみてよ さよなら、あんた
それぞれに ユニークな歌のたのしいお話し合いでした。
第二部は 表彰式
NHK学園武蔵野市短歌大会大賞
・潜りより帰りし夫の顎鬚がちるめんじゃこのように輝く 田中 光子さん
・足の骨五十六個を励まして登るマチュピチュ降る降るひかり 松本千恵乃さん
題詠 「野」
・手をつなぐほどの若さも老いもなく妻とゆきたり花の武蔵野 笠井 忠政さん
武蔵野市長賞
・武蔵野の農地を守る跡取りは世界の野菜シェフをうならす 七里 松枝さん
武蔵野文化事業団賞
・野の草を摘み来しその手で螺子巻きぬぼんぼん時計春に合わせて
秋山 久子さん
当日詠「武蔵野の夏を詠む」の入選は発表があり
ロビーに貼りだされました。
4時過ぎ閉会。会場をあとにしました。
第71回 毎日書道展 [書道展]
第71回毎日書道展 国立新美術館会場へ行ってきました
毎日新聞 8月1日夕刊の 「書の世界」欄には
「現代の書の現況を確認し、書を鑑賞する楽しみを味わっていただきたい。
毎日書道展の特徴の一つとして 多彩な表現を網羅している点が挙げられる。
自由な精神に基づいた時代感覚あふれる表現の一端を紹介する。・・・・・・」
と第71回毎日道展の 紹介記事が出ていました。
東京展の国立新美術館会場は 8月4日で終わってしまいましたが、
これから全国で巡回展示されます。
今回は 特別展がなく非常に残念でした。
下は 会場風景です。
多彩な「現代の書」 を拝見しているうちに 出品している方の知人か、身内の方など一般の方で 「しかし 読めない」 という声をいく度かきこえました。
漢字部作品は 漢詩文を 墨色黒々と また草書を駆使して 意味も字も解らない作品、
かな部作品は 今は使われていない変体仮名を駆使して、和歌短歌や俳句などを流麗に書かれているが読めません。
近代詩文書部では 原文どうり書かれていると思うのですが 漢字 ひらがなも、
デフォルメされ読めない。書かれた内容と書の表現の違和感などに 戸惑ってしまった。
書芸術は 読めなくてあたりまえなのかもしれしれません。
豊かな内容をもつ現代の言葉を 誰でも読め、そして格調のある美しい書、
書の外面の技術だけではなく、作品の内面からにじみ出る 余韻 趣 余情など、
何かがでてくる作品をつくることの書の難しさを 痛感した 展覧会でした。
↑ 会場入り口の 傘置き場