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平安時代の書の美―春敬の眼 [展覧会]

11月5日に 東京国立博物館へ

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特集 平安時代の書の美―春敬の眼 本館特別1室

仮名の美の最高峰ととして親しまれている 「高野切」などを見に行ってきました

東京国立博物館の HP ↓ ご覧ください





個人蔵の古筆の写真は禁止ですが、

東京国立博物館の収蔵品は撮影できました。


関戸本古今和歌集 断簡

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   1行目から  

                 夜微飛東不知 (よみびとしらず)

    梅移しメテハ

    過トモ可多三ならまし


                                  所せい

    散あ流べき毛の乎むめの花

    有堂て尓ほひの處で尓と万連流 

                              (以下省略)

 

漢字 カタカナ ひらがな 変体仮名を使って書かれています。


 明治書院の 「古今和歌集」の本には 

      

       巻第一 春歌 上 

                          よみ人しらず

梅が香を袖にうつしてとどめたば 春は過ぐともかたみならまし (46)


                              素性

散ると見てあるべきものを 梅の花うたてにほひの袖にとまれる(47)

        

                             と書かれています


                      


和歌を 漢字 カタカナ ひらがな 変体仮名を 使って書かれた作品は 

とても珍しい作品と感じました。


現代の短歌には カタカナの言葉の入った歌が多くなり 原文どうりに 

仮名書作品として美しく表現することは とても難しくなりました。 

大きな書道展でも 下品でなく 読めて 歌の意がにじみでているような 

書作品を拝見することはあまりありません。

仮名作品は変体仮名を使い、連綿を駆使し、達筆に見え 読めない作品が

主流のようです。


現代 日本の文章は 漢字 かな交じりです。 

和歌、短歌、俳句、詩などを

書で表現するのに 中国風の漢字で唐風に表現する必要はなく、 

日本で生まれた 漢字 かな カタカナが混じっても違和感のない作品、

しかも 実用的な書ではなく、 

読めて原文どうり、文字の意味にも深い味わいを感じる書を目指したいと思っています。

しかしこれほど難しいことはなく なかなか作品にはなりません。


故日比野五鳳先生の作品 「赤とんぼ」や 「荒城の月」 

昭和天皇御製献上作下書 の作品などを学ばせていただいております。



和漢朗詠集 断簡

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法輪寺切

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書状 藤原行成

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お軸の表具が豪華で 書以外の素晴らしさに感動しました。



一階から お庭へ

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平家納経模本の世界 [展覧会]

東京国立博物館で

特集

平家納経模本の世界-益田本と大倉本ー」が 12月8日(日)まで

本館15室で展示されています

詳しくは  ↓  で


東京国立博物館の 1089ブログ ぜひ ↓ をごらんください


 田中親美先生が5年をかけて模本製作されたのは表だけではなく 

裏も豪華な装飾が施されていました  ↓

 
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写真は 模本は撮影 禁止ですが 下の模本の裏は 写真許可されていました
  
 

国宝平家納経は

厳島神社宝物収蔵庫で 

「厳島神社 宝物名品展」 で展示 12月8日(日) まで 





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