現代女流書100人展 (第52回) [書道展]
2021年3月1日まで
日本橋高島屋 で開催中です。
外出自粛中などで、 今年は残念ながら拝見できません 詳しくは ↓ をご覧ください。
現代女流書展の思い出は
平成4年に 初めて出品させていただきました。恩師筒井敬玉先生のお陰でした。
その時の 図録が ↓
↑ 筒井敬玉先生の お作品
↓ は 折口信夫歌
吉野山さくら咲く日にまうで来てかなしむ心人知らめやも
平成12年に出品した作品
万葉集の歌
ひさかたの天のかぐ山この夕霞たなびく春立つらしも 柿本人麻呂
他4首を 襖用の紙に書いた作品です。
はがきや図録の梅の絵に 心をよせて
萬葉集の梅の歌や 俳句を遊びの写真に手習いをしました。
写真のまんなかあたりに うっすらと月が見えます。
お昼間に見える月は うっすらと控えめで 夜半の満月とは全く違った余情をかんじます。
春もややけしきととのふつ月と梅 (芭蕉句)
知人の結婚を祝って色紙に書き贈られた 言葉です。
↑ の梅の木は おもいのまま という名前で 一本の木に 白と紅 の花がさきます。
一輪にも 白に ピンクの色の花ビラが 混じっていたりします。
梅が香にのっと日の出る山路哉 芭蕉句
昨日から裏の竹藪で 鶯がなきはじめました。
まだ笹なきのような幼い鶯や 少し上手に鳴けるようになった鶯の声音など
癒されています。
美しい声で上手に鳴く頃には コロナも収まっていることを願いつつ。
NHK 全国俳句大会 全国短歌大会 [短歌俳句]
第22回NHK全国俳句大会 全国短歌大会 は
NHKホールの公開による開催が中止されました。
応募した人に送らてきた 入選作品集 と「特選作者の横顔と選者からのメッセージ」
短歌大会入選作品集 と「特選作者の横顔と選者からのメッセージ」
上位作品の紹介や選者の選評を中心とした番組はEテレで
短歌は2月21日 俳句は2月28日に放送予定
詳しくは ↓ をクリックして ごらんください
今回久しぶりに何気なく応募した入選句です
古寺や土塀などの崩れそうな姿の風情に魅せられています。
花の姿の美しさが 次第に朽ちていく様を愛惜しむようになったのは
わが身の老いの深さを感じるようになってからでしょうか
短歌の入選歌は
まもなく89歳になる夫が 一昨年ごろから物忘れをするようになり
精神科を訪れたころの歌をよみました。
うっすらと記憶失ひ行く夫とみる大山は望洋として
今は 病はだいぶ進行して 「うっすら」ではなくなり
「望洋」は「茫洋」としています。
病院は 相模の大山 阿夫利山がよく見えるところにあります。
季節により 時間や 天候により 姿をかえる霊山に癒されています
立春 あかつき闇 [こころの近景]
春立つやあかつき闇のほぐれつつ 久保田万太郎の句
あかつき闇 とは広辞苑によれば 「月のない明け方」と書かれている。
2月3日 立春の朝 6時ごろ我が家の裏から少し高台へ出かけました。
東の空は赤くなりはじめていました。
この空のようなのが あかつきの闇というのかもと、
写真を撮りました。
佐々木幸綱先生のお歌 そのままの景のような気がしました。
濃紺の闇をすみれ色の大空へ移しつつ新年の日がのぼりくる
春立つ日 気ままに思いつくまま 俳句や短歌の 手習いをしました。
今朝みれば山も霞てひさかたの天の原より春は来にけり 源実朝
袖ひぢてむすびし水のこほれるを ひさかたの天の香具山このゆふべ
春立つ今日の風やとくらん 紀貫之 霞たなびく春立つらしも柿本人麿
春立つやあかつき闇の
ほぐれつつ 万太郎
むらぎもの心に遠く春立ちぬ 蛇笏 何事もなくて春たつあしたかな 士郎
みよし野は山も霞みて白雪のふりにし里に
春は来にけり
藤原良経
久保田万太郎さんの 俳句
検索すると
春立つや あかつきの闇 ほぐれつつ
春立つや あかつき闇に ほぐれつつ
「あかつきの闇」なのか 「あかつき闇に」なのか 両方あるのか
気になりながら あかつき闇(暁闇)の 空の美しさに
しばし、見惚れていました。