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辰年の春を迎えて [こころの近景]

     穏やかな初日の出を拝むことができましたが


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 西行 山家集から


    たつ春の朝よみける


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        山のはの霞むけしきにしるきかなけさよりやさは春の曙


 


  夕方には一変 能登半島地震ニュースに衝撃をうけております。


  被災されたかたがたのお苦しみに心をいため、


  亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしております。 



  震災に遭われた方たちの心情に心をよせつつ、


  良寛の詩 地震後の詩 を巻紙に書いてみました。


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よみ


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  良寛の書簡 定珍宛  先日大地振(文政11年)

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    先日大地振世間一同の大変に候。野僧草庵は何事もなく候。


      うちつけにしなばしなずながらへてかかるうきめを見るがわびしさ



      来春  寛寛



      御めにかけ申上度候。



   かしこ



      臘八   良寛



      定珍老   


           


  追記


昨日1月15日の毎日新聞夕刊に


養老孟司  方丈記に「大災害後」記事が出ておりました。


特集ワイド:2024・生きてゆくあなたへ 方丈記に学ぶ「大災害後」 解剖学者・養老孟司さん 86歳 | 毎日新聞 (mainichi.jp)


 


昨年11月ごろ 漢字仮名交じり文の 手習いにと 


鴨長明の方丈記(真字本 訓訳)を巻紙に書く稽古をしておりました。


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能登半島 地震の起きた午後4時10分ころ、


穏やかな元旦を迎えられたと 近くの公園で凧揚げなどをしているお子さんたちをながめていました。


この1月11日には 87歳になり今年はハナの年、華やかに生きたい と


葉ボタンの花でドレスアップして楽しんでいたのでした。


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初春によせて [こころの近景]

初日の出を拝しに 江の島まで見える 近くのゴルフ場にでかけました

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                            ↑ 江の島


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          令和五年 初手習い

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  2日

    近くの日向薬師へ詣でました 

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       ミツマタの花のつぼみ            おみくじを楽しく


  ↓   日向薬師の 近くを散策


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 5日


上野、東京都美術館で開催中の書道展へ


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     日本橋4高島屋で開催中の 現代書道二十人展へ

       ↓




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    銀座和光

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年のはてに [こころの近景]

  年のはてに


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       年のはてによめる


   あらたまの年の終りになるごとに雪もわが身もふりまさりつつ 

                                古今集 在原元方



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                                 苔の花




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世の中は空しきものと [こころの近景]

萬葉集 大伴旅人の歌

世の中は空しきものと知る時しいよよますます悲しかりけり

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近くの小野神社へ

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今の世に本当に戦争がおきるとは なんと悲しいことでしょう

一刻も早く収まりますようにと詣でてきました

 

 

  公民館での2月の稽古

稽古1

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稽古2


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      梅という字は書かないで 梅の絵が字のかわりに


ぜひ ↓ をクリックしてみてください (和歌の言葉を敢えて書かず絵が代わって表現する趣向などがかかれています)





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梅林の中に1メーターくらいの木も 花をつけていました


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     白梅も大つぶの涙をながしているような 

     一日も早く戦争が コロナも終結しますように








 

春立ちける日よめる [こころの近景]

  今日は立春


古今和歌集の 紀貫之の歌のお稽古です

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↓  一月の稽古

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        ↓ 公民館のすぐ近くの 小さな梅林です

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梅林の奥に高くなりすぎた樹が伐採されていました

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シラサギと カモと仲良く  アオサギもいます

 

 

令和4年お正月明け 日書展が

上野の東京都美術館で 4日から10日まで開かれました

   会場風景です  ↓

 

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        ↑  短歌 四季の野辺 襖紙に書いた作品です。

 

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おめでとうございます [こころの近景]

       あけましておめでとうございます。

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 令和4年の元旦 


誰もいない近くの小さな神社を詣でた後、林の中からのぼる初日を拝しました。







2日 近くの日向薬師へ初祈願に出かけました。

20年以上続けていましたが 昨年はとりやめ、今年は祈願の受付だけ堂内にすませ

外で読経を拝聴 お札を頂いてきました。   


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 ↓ 境内に 百人一首のひとり 相模の歌碑


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 「 指(サ)してこし日向の山をたのむ身はめもあきらかに見えざらめやも 」


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 ↓ 日向薬師の近く 六地蔵 


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昭和13年に 山津波に襲われた浄発願寺、流され泥に埋まっていた六地蔵を 

立て直されてからも数十年 苔むしたこのお地蔵さま、心に沁みわたり

コロナ禍が早く収まりますよう、また日向薬師さまに願って帰りました。 




冬至のころのかぎろいの空から [こころの近景]

 東の野にかぎろひの立つ見えてかえり見すれば月傾きぬ 柿本人麻呂 (萬葉集)


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     ↑ 我が家から裏山へ少し登ったところから


    ↓ おりはじめ ふりかえってみれば 傾むく月

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     ひむがしののにかぎろひのたつみえてかへりみすれば月かたぶきぬ

     萬葉集 原文は  「東 野炎 立所見而 反見為者 月西渡」

 

               夕方の出の月                     

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              ↓ 上と同じ月 翌朝の入りの月 

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            月の模様が時計の針まわりに移動しています

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                        24日 イブの朝 近くの川辺で

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    12月22日は 冬至 一陽来復ともいわれ、陰が極まり陽が復活する、

    不運が幸運に転じるといわれています。

    コロナ禍の不運から 幸せな年となりますように念じております。






立秋の日によせて [こころの近景]

   残暑お見舞い申し上げます

  7日 立秋の日によせて 古今集の歌や 俳句のお稽古をしてみました


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   秋きぬと目にはさやかにみえねども風の音にぞおどろかれぬる  

  (古今和歌集 巻第4 秋歌 上 秋立つ日よめる 藤原敏行朝臣)

 


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   河風の涼しくもあるかうち寄する波とともにや秋はたつらむ 紀貫之



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   み山路やいつより秋の色ならむ見ざりし雲のゆふぐれの空 慈円 (新古今集)



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   山はまたつくつくほうし鳴く声のまねくすずしき秋立ちにけり (北原白秋)

  



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        さまざまの雲ゆきあひて秋に入る 桂信子  


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        微々の秋渺々の秋立ちにけり 相生垣瓜人



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       今朝秋の草の匂ひの観世音  鷲谷七菜子


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        秋風や過去ふりかへる旅に出て  眞砂女



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        足弱ることも秋意の 一つかな  眞砂女


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       立秋や雲の上ゆく雲とほく  眞砂女


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 7日の夕方 小田急線の海老名あたりの電車の中から 大山方面に向かって

 台風の前触れのような雲でした


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我が家の裏の人住まぬ庭は水引の花が咲いています


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我が家の庭の朝顔の花 数年前に宇宙へ旅してきた朝顔の子孫の種を昨年いただき、

 今年咲いてくれました。





春の苑くれないにほふ桃の花 [こころの近景]

近くの日向薬師へ 詣でる途中 桃林のうつくしさに惹かれ 車中から撮りました

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萬葉集の 大伴家持の歌

を思い浮かびました

講談社から 昭和54年発行の 日比野五鳳先生の「萬葉百首」の本 ↓

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この作品集の中の82番目の作品  

 はるの苑くれなゐにほふ桃の花したてる道にいでたつをとめ

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42年前に購入したこの本は 今私の宝物となっています。


特にこの作品には 「桃の花」や 「苑」の文字に惹かれ 幾度か 臨書しておりましたが

なかなか 私の作品にはなりません。

日比野先生の 素晴らしさ 偉大さに感深くしております。


 芸術新聞社から 2010年発行の 「日比野五鳳」 の本の中にも

萬葉百首 が でており学ばせていただいております。

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   稽古作品 です


 

  はるの苑くれなゐにほふももの花した照るみちにいでたつをとめ


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   この里の桃のさかりに来てみれば流れに映る花のくれなゐ 良寛の歌





    


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     故郷はいとこの多し桃の花 正岡子規句

 

 桃の花の 和歌や俳句の稽古に暮れていしまいました。



 


立春 あかつき闇 [こころの近景]

春立つやあかつき闇のほぐれつつ  久保田万太郎の句


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 あかつき闇 とは広辞苑によれば 「月のない明け方」と書かれている。

 2月3日 立春の朝 6時ごろ我が家の裏から少し高台へ出かけました。

 東の空は赤くなりはじめていました。

 この空のようなのが あかつきの闇というのかもと、

 写真を撮りました。

 佐々木幸綱先生のお歌 そのままの景のような気がしました。

  濃紺の闇をすみれ色の大空へ移しつつ新年の日がのぼりくる


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春立つ日 気ままに思いつくまま 俳句や短歌の 手習いをしました。


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   今朝みれば山も霞てひさかたの天の原より春は来にけり  源実朝


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   袖ひぢてむすびし水のこほれるを     ひさかたの天の香具山このゆふべ

   春立つ今日の風やとくらん 紀貫之    霞たなびく春立つらしも柿本人麿




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       春立つやあかつき闇の      

      ほぐれつつ  万太郎            


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むらぎもの心に遠く春立ちぬ 蛇笏    何事もなくて春たつあしたかな 士郎

    

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      みよし野は山も霞みて白雪のふりにし里に

      春は来にけり 

                 藤原良経

    


久保田万太郎さんの 俳句

検索すると


 春立つや あかつきの闇 ほぐれつつ

 春立つや あかつき闇に ほぐれつつ


「あかつきの闇」なのか 「あかつき闇に」なのか 両方あるのか

 

 気になりながら あかつき闇(暁闇)の 空の美しさに

 しばし、見惚れていました。

      

    

  

     



  

      


  

   




  


               

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