日書展(2021年) 月の船 [こころの近景]
久しぶりに上野の東京都美術館へ日書展を見にでかけまた。
さねさし作品
万葉集 の 天を詠める歌
「天の海に雲の波立ち月の船星の林に榜ぎ隠る見ゆ」
柿本人麻呂歌集より
昨年2020年9月15日 朝5時過ぎのころ
玄関をでると
船が浮かんでいるような三日月を生まれて初めて見ました。
万葉集の歌に詠まれている 月の船 にそっくり、
1200年前の 万葉人になったような気分になり、
人麻呂が見たのと同じような月の船を見た興奮がしばらくつづきました。
ぜひこの月の写真を料紙にかさねてこの歌を作品にしようと決めました。
帰りに 同じ美術館で開かれていた展覧会を拝見して 帰りました。
上野駅までの道すがら 西洋美術館の庭園に立つ ロダンの 「カレーの市民」の
彫刻を見上げ、コロナ禍の今の世と
死に直面した男たちの恐れや苦悩をあざやかに表現されていると、いわれる像に
心を残しつつ岐路につきました。
あけましておめでとうございます [こころの近景]
新年あけましておめでとうございます
令和三年の初日の出は、家の裏から拝みました。
今年は丑どし
菅原道真公は845年、丑年生まれだったそうです。
1月生まれの私も丑 今年、7度目の丑年を迎えました。
つれづれ草 に書かれている 延政門院の歌
二つ文字丑の角文字直ぐな文字歪み文字とぞ君は覚ゆる があります
丑の角文字は「い」
直ぐな文字 「し」
歪み文字は 「く」
牛の角文字 「い」から始まる歌 の稽古をしました。
石ばしる垂水の上の早蕨の萌えいづる春になりにけるかも 志貴皇子歌
二日 いつも日向薬師へ詣でていましたが、コロナ禍で 初祈願は叶わず、
近くの小野神社へ詣でました。
古事記に出ている 歌
さねさし相武の小野に燃ゆる火の火中に立ちて問ひし君はも
弟橘姫の歌です。
問ひし君は 倭建命(ヤマトタケルノミコト)で
この倭建命が祀られているともいわれている小さな神社です。
この神社について 14年前に書いた記事があります。
↓をクリックしてみていただければ嬉しく思います。
山頭火の句を [こころの近景]
コロナウイルスによる緊急事態宣言の解除が出た県もあり、少しは明るい兆しが
みえはじめました。
東京や神奈川などではまだ自粛中 開催予定だった書の展覧会も中止、美術館なども
閉鎖された今、外にある楽しみを得られない時代、家にいてでできる楽しみを
自分の内にもっている力で作り出すことができる大切さを感じています。
書を生きがいとして楽しんでいる私にとっては、
書に関連のある 資料や本、創作にあたっての素材探し、書いたり 破ったりの創作の
過程を、楽しみながらいつしか日が暮れていきす。
山へ空へ摩訶般若波羅蜜多心経
山あれば山を観る
雨の日は雨を聴く
春夏秋冬
あしたもよろし
ゆふべもよろし
(ほか6句)
新しい時代にふさわしい書道を求めて漢字かな交じりの書に挑戦してみました。
しかし、原文どうりで 読みやすく 句意も理解されやすく、品格を失わず、
作品から 何かしらの余情の感じられる作品とは ほど遠く、
句を只書いただけで、夢で終わってしまいました。
下からは 気まぐれ草紙(草案)と名付けて 折々に書いてあったものです。
新聞の記事 に添えられた写真をその新聞紙から切り取ったのに、書いた小さな作品です
ほととぎす あすは あの山こえて行かう
山頭火の句 を
はがきに書く稽古をした記事
↓
をクリックして 見てくださればうれしく思います
吹筆会展(さねさし作品) [こころの近景]
前記事 吹筆会展に出品した さねさし作品
木下幸文の歌を タンポポを筆に書きました ↓ 釈文
望むらくは安らかな死ゆるされる世はいつならん梅の花さく
油絵用の額にいれてみました
帖 花芒 より
花ちるさと
たちばなのかをなつかしみほととぎす花ちる里をたづねてぞとふ 源氏物語より
あられふる紅葉の山にうっすらと記憶喪ひしわれ随神 前登志夫
世の中にまじらぬとにはあらねどもひとり遊びぞわれはまされる 良寛
かすみたつすゑの松山ほのぼのとなみにはなるるよこ雲の空 藤原家隆
ひぐらしのなく山里の夕暮れは風よりほかにとふ人もなし 読み人しらず
やまとにはかの斑鳩の大寺のみ佛たちのまちていまさむ 秋草道人
夕月夜をぐらの山に鳴く鹿のこゑのうちにや秋は暮るらむ 紀貫之
こころよき疲れなるかな息もつかず仕事をしたる後のこの疲れ 石川啄木
↓ より 日記風さねさしの歌
山のはに月のこりけり相模野の春はいかにと探しにゆかむ
ちかきなる相武の小野にまつられし日本武尊のみやしろをゆく
わがにはに大和三山ある風に落ち葉の山をみっつ配しぬ
おはやうとゑがほをうかべまなびやへきぼうしにふるきぼうのひかり
眺望のよき里山に五十年くるま無ければわれら難民
ふりかへることはせずただ只管に思望を秘めて八十路ゆきけり
ながらへてしるき風化のこころにも蔵しきもの希望のひかり
望むらくはやすらかな死許される世が遠からず来ること願ふ
新聞の広告紙面に書いてみました
たんぽぽの筆については ↓をクリックしてご覧ください
あけましておめでとうございます(子の年) [こころの近景]
あけましておめでとうございます
令和2年の初日の出を拝さんと 相模大山の近くの ゴルフ場へ出かけました
初日が昇りはじめるあたり 江ノ島から三浦半島房総までみえる 海のあたりは
雲が横たわっていました
結局 初日は 拝することはできませんでした
多くの方々は 諦め帰られてしまったあと
太陽が 上昇し始め 雲間から光が何となく見え出しました
天使のはしごが 出現しだしたのです
天使のはしごを見ると 幸せになれるというような説もあります
石川啄木の 歌に
何となく今年はよい事あるごとし元日の朝はれて風なし
この歌のように
今年は いいことがあるように思え 晴れて元日らしいよい天気の中
晴れやかな よい年を迎えることができました
あけましておめでとうございます [こころの近景]
あけましておめでとうございます
近くのゴルフ場から 雲間からの初日の出を拝しました
しばらくすると 雲の間から 光芒 薄明光線があらわれました
天使のはしご ともいわれる光線の柱が 江ノ島の海にそそがれていました
右下の方の島が江ノ島 江ノ島の左上の山は 千葉の辺りの山です
二日 早朝 6時過ぎ 明けの逆三日月 と 明けの明星 (金星)がささやきあっているように
朝8時ごろ 近くの日向薬師へ 初祈願に
↑ の薬師堂 ↓ 薬師堂にかかっている 山号額
「霊山寺」 (りょうぜんじ) 書かれた文字は藤原行成と説明にありました
本物の額は 宝物殿に保管されていて 上は 額刻された額
初祈願の法話の中で
十二支の本来の意味は植物の成長の過程をあらわしていて
ことしの亥の年は 植物の命が種のなかに閉じ込めらている年で
よい種ををつくるため大事な年であると伺いました
三日
朝6時ごろ 月と星は だいぶ離れていました 星は 写真右上小さくて見えにくいですが
今年も 佳い年でありますように
女の書展へ (2018年) [こころの近景]
女の書展 2018 前期展へ 渋谷の ギャラリー6 へ行ってきました
後期展は13日4時まで
大きな展覧会 や 社中展とは違って
ギャラリーの主催者の熱意のこもった 書を楽しむ 人たちの作品展です
中には 日展作家の作品かと思う すばらしい作品に見とれてしまいました
↑ は 「 いく千の風 」 (さねさし作品)
原文は ↓ 作者不明の英語の詞 を訳し 写真を加工した料紙に「いく千の風」として書き 帖にした作品です
↑ 昨年6月 96歳の誕生日の朝亡くなられた師をおもい 千の風の詩と重ねて詠んだ作品です
残暑お見舞い 秋の俳句を添えて [こころの近景]
残暑とは申せ酷暑のさなか 秋の俳句の稽古をしました
追記 2018年8月15日
昨夜 書いた 俳句を 整理しているときに 突然 机に飛んできた 蝉
わが庭では このところ夜毎 1ぴきずつ 蝉が生まれてきます 羽化するところを
見たいと 探すのですが 見つかりません 朝になると抜け殻を見つけがっかりしていました
今夜もいなかったと諦め 机に座ると 私の服につかまっていたのでしょうか 蝉が 稽古した葉書の上に止まりました
じっと私のほうをみていて 何か訴えているようでした
この日も雨が降ったり止んだり 雨を避けるため私にくっついてきたのでしょうか
まもなく 雨も止んだので 外にある古い木の丸太の上に置いてあげました
早朝 見に行くと まだ いました 6時ごろ見に行くと 元気に飛んでいき ほっとしました
白川文字学への招待ー漢字と東洋の歴史文化 [こころの近景]
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1回目のの講義を 聞きましたが
書道を 学ぶ私には とても勉強になりました
ご紹介まで
あけましておめでとうございます [こころの近景]
戌年 元旦
江ノ島から三浦半島 房総半島まで 見える 近くのゴルフ場まで
初日の出を拝しにでかけました
初日の出は 雲に遮られ予定の時間より遅くなりました
真ん中の島が 江ノ島です
雲間から素晴らしい初日が昇りはじめました
穏やかないい お正月を迎えることができました
2日には
近くの日向薬師へ初祈願にでかけました
祈願後
戊戌の今年は 変化のある年と 話されました
3日夕
近くの 公園へ
4日朝
陽は東に月は西に
駅から ビルの谷間の富士
皆様 よい年でありますように