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茶の花忌によせて [心の遠景]

先月10月31日の毎日新聞夕刊に記載されていた


「花よ、くずれるな」の見出しで 八木重吉の命日の茶の花忌に


 重吉記念館を訪ねられた記事を拝見しました。


私も2005年の10月に 茶の花忌参加したことを思い出しました。



還暦を過ぎてから パソコンと写真を始めてまもなく、


好きな重吉の詩を私が撮った写真を和紙にプリントアウトして、


帖の作品にしたのが残っていました


20年ほど前に書いた 詩のこころをどこまで表現できるか


試みたつたない作品です   ↓ 


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    2005年10月に参加した時の写真です  ↓


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    お庭に フジバカマの花にアサギマダラの揚羽蝶


 


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            茶の花


 


 


 


 


 


 


 




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聖徳太子と法隆寺展 [心の遠景]

聖徳太子1400年遠忌記念 特別展 「聖徳太子と法隆寺展」へ 

上野の 国立博物館に行ってきました。


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予約なしで 当日券ではいれました。


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      平成館へ行くまでに


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   平成館入口


 館内は撮影禁止ですので

 この展覧会については ぜひ ↓ の

 東京都国立博物館の ページを ごらんください。↓






わたしは70年ほど前に大阪の四天王寺中学へ入学 そのまま高等学校へ進み

書道部に入部し 展覧会に出品した 高校2年生の時の作品です。 ↓


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会場に展示されていた 17条健憲法の版木をみて思い出し

67年ぶりに 押し入れから出してきました。

恥ずかしい軸ですが 高校生の時の唯一残っていたもの 

この軸が 書における今の私の原点だったような気がしております。

全紙に 聖徳太子17条憲法の 第1条 「和を以って尊し・・・・・」です


↓ は 10年ほど前に写経を書く紺紙に銀泥で書いた 帖の中の一点です 

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  ↓  は  漢字 ひらがな フリガナをいれて二層紙に書いた下書きです。


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  展示の 梓弓に目がとまりました。


  会津八一著の 「自註鹿鳴集」の南京新昌の中に 

 「御遠忌近き頃法隆寺村にいたりて」 の言葉がきのあと

  歌 4首が 書かれています。

  その中の4首目の歌です(↑の「1089ブログ」に弓の写真や解説が出ております。)

  みとらしの あずさ の まゆみ つる はけて ひきて かへらぬ

   いにしへ あはれ


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     ↑ 原文はひらがなだけで書かれています

     ↓ 私なりの漢字に変換して書きました


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   ↓ は 変体仮名を使って書いてみました

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国宝の薬師如来坐像の光背背面の銘文 灌頂幡 法華義疏など拝観 

素晴らしい心に残る展覧会でした。


↓ は 10月10日まで

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            本館前の池 

       





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若山牧水の歌を [心の遠景]

けふもまたこころの鉦をうち鳴らしうち鳴らしつつあくがれて行く 若山牧水歌

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   コロナ禍に都会の文化も閉ざされて、書の展覧会もほとんど中止や延期と

   なっております。

   心身ともに萎えていくような日々、この牧水の歌に励まされています。

   家に籠り整理するなか、50年近く書を楽しんできたなかに、

   気まぐれに下書きのような作?がでてきました。

   セピア彩の心の余韻のように感じております。




   


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先人の書の念い  [心の遠景]

「今をえがく書かながわ」 展に

「先人の書の念い」 を帖にして 出品しました

 書家以外の 作家 芸術家たち20人の 書に関する言葉を 作品にして 帖に貼りました


↓ の写真はその一部です 


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         熊谷守一の言葉








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金沢 和倉の旅から [心の遠景]

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中秋名月の日の朝金沢 和倉 能登方面へ旅して来ました 

29日朝5時ごろ 大きな金色の名月が能登の七尾湾に入りゆくころ 

一筋の光の帯 久しぶりに感深くしました

翌朝   有明のつき ↓

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この日 能登水族館などをめぐってから 有名な加賀屋さんへ


この加賀屋さんの近くに碑がありました


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     虚子の句碑 

「家持の妻恋舟か春の海   虚子」

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佐々木信綱 歌碑

「うた人の国守巡り見し日にも山きよらに海しつかなりけむ


昭和4年5月ごろ信綱が和倉を来遊した際大伴家持を偲んで詠まれました

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家持がこの能登を読んだ歌が万葉集 巻の第十七に



「能登の郡、香島の津より船だちして、熊来の村を射して往きし時作れる歌

()総立(ぶさた)て船木伐るという能登の島山 今日見れば木立繁しも(かむ)びぞ


これは読み下しで書かれていますが もと万葉集は漢字で書かれていました

原文は

能登郡 縦香島津初船 射熊來村往時作歌

登夫佐多氐 船木伎流等伊布 能登乃嶋山 今日見者 許太知之氣思物 伊久代神備曾



まだ かなが生まれていなかった時代です


かなが生まれてから 和歌として読みやすく書かれるようになりました



平安中期に完成されたかな文字は 優雅 典麗 流れる文字の線にふくまれる強い力 内面の深さ 何よりも品格の高さがあり 日本の文化の財産であり このかなを作り上げたことによって世界に誇る素晴らしい源氏物語や徒然草などが生まれました  

平安時代の高野切れなどの書の美しさはもうそのときに完成されたようだといわれています


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良寛 書簡 風まぜに雪は [心の遠景]

東京国立博物館 本館へ古筆を観に行ってきました

良寛の書簡 ↓ が展示されていました

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ふとん當ま者利うやうやしくおさめまいらせ候

春寒信にこま利入候

然とも僧は無事爾過候

ひせむも今ハ有可無可耳な利候

閑せませ耳雪者ふ里起ぬ 雪ま世爾風者ふききぬ宇川美ひ耳

あ志散之能へて都礼つれ東久斜乃以報理爾東ちこ毛利うち可処

ふ礼八起散羅幾をゆ面能こ登く耳数起耳計過ぎ二しも

都起与め者数て爾や餘悲爾

那利ぬ礼東ぬへの和可奈喪川萬春安里个利 

みう多の可へ之

極楽乃蓮能うてなをて爾と利て和礼耳おく留者起美可神道

いささらば者知春能う弊耳 有ち能羅無 与之や蛙東人八いふと毛

や与ひ 二日

由之老  良寛

ふとんたまはり、うやうやしくをさめまゐらセ候。春寒信にこまり入候。然ども、僧
ハ無事に過候。ひぜむも今ハ有か無かになり候。
かぜまぜに 雪はふりきぬ 雪まぜに 風はふききぬ うづみびに あしさしのべて
つれづれと くさのいほりに とぢこもり うちかぞふれバ きさらぎも ゆめのごとくにすぎにけらしも
つきよめば すでにやよひに なりぬれど ぬべのわかなも つまずありけり
みうたのかへし極楽の 蓮のうてなを てにとりて われにおくるは きみが神通
いざさらば はちすのうへに うちのらむ よしや蛙と 人ハいふとも
    やよひ二日
由之老             良寛

漢詩 風まぜに 雪は降りきぬ・・・

和歌月よめば・・・の歌 を 

今年雪の降った時に撮った写真を加工した紙に書いたのがありました

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このほか ↓は我が師 筒井敬玉先生が 持っていらっしゃった

光悦の書状です

 

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寄贈され 久しぶりに拝見出来 懐かしい思いがいたしました

   

   江戸へノ便宜 御知本望存事候

   遠路事 不得申候    

   茶四郎二郎へノ書状進之候

   慥御届たのミ申候

   頓首 

                十三  光悦 (花押)

  (封) 山久老 光悦 

↓ 一茶の 自画賛 お軸

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どのの いくつ の としぞ富士の山  一茶

 

解説には 亀の長寿を 富士(ふし) 不死 にかけてあるそうです

 

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 本館から正門までに いた すずめ 

5月6日(日)まで   本館8室 

            


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道灌まつり 山吹伝説 [心の遠景]

がんばろう!日本 伊勢原から元気を!! と

道灌まつり が 10月1日2日 に

 太田道灌公鷹狩り行列 北条政子日向薬師参詣行列 に加え

市制施行40周年記念事業として 

姉妹都市の信州諏訪 「御柱里曳き行」の催しがありました

 

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政子役は 女優の藤吉久美子さん 道灌役は 十八代目子孫 資暁氏 でした

 

 

 

 

 天下の大祭 信州諏訪 「御柱里曳き行」

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   長持ち

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斧がいれられ

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御柱の頭を三角錐に切り落とす冠落し 

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太田道灌は江戸城の創建で知られ文武両道 和歌も多く残されている

1486年伊勢原市にあった上杉氏の居館において暗殺されたとされており 

大慈寺 洞昌院に墓所がある

暗殺される 最後の歌 

刺客  「かかる時さこそ命の惜しからめ」 続けて

 道灌  「かねてなき身を思い知らずば」

太田道灌にはエピソードが多く 

山吹伝説は有名

鷹狩りの際 雨に降られて 農家で簑を借りたいと呼んだところ

娘が何もいわずに 一枝の山吹の花を差し出した 道灌は不機嫌になり 

帰城ぢてから話すと近侍は 簑がないと言うことだと

後拾遺集の 兼明親王の歌を示した

「七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞかなしき」

貧しくて簑一つないという意味だったこと

 古歌を知らなかったことを恥じて 歌道に励んだと言われている

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 道灌の歌

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   わがいほは松原つづき海近く富士の高嶺をのきばにぞみる


 


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国宝 三井寺展へ [心の遠景]

国宝 三井寺展へ 行ってきました

地下鉄 乃木坂より歩いて3分 ミッドタウンへ

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サントリー美術館へ

 

国宝の智証大師坐像をはじめ不動明王像など 国宝 重要文化財など60点を含む約180点

見ごたえのある 展覧会でした

 

 書に関しては

国宝の 円珍請伝法公験奏上案(清書本)  円珍自筆  が

説明について ↓ みてください

http://www.shiga-miidera.or.jp/treasure/document/06.htm

 

 

 


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奈良 新薬師寺へ 会津八一の歌碑 [心の遠景]

 今月 中旬 奈良を散策

新薬師寺へ詣でてきました

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会津八一の歌碑が建っておりました

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   ちかづきてあふぎみれどもみほとけの

   みそらはすともあらぬさびしさ

                           秋艸道人

 香薬師に近づいて仰ぎみるけれども 自分をごらんになっているとも

 思えぬこのさびしさよ

 

     

     

    

  高畑の築地(ついじ)

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興福寺の阿修羅像も 拝してきました

来春 東京国立博物館で 「阿修羅展」が開かれますので

その前に 拝しておきたく 東京では どのように展示されるか楽しみにしております

 

 

 

 

 

 


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万葉歌 最古の木簡 貴重な発見 [心の遠景]

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10月18日の各新聞に

最古の木簡に万葉集の歌が刻まれていたことが 分かったとの記事が出ておりました

 

奈良県明日香村の 石神遺跡で出土した七世紀後半の 羽子板を逆さにしたような形の

長さ9、1センチ 幅5,5センチ 厚さ6ミリの木簡に 

左に 「阿佐奈伎尓伎也」   右に「留之良奈你麻久」 文字は縦に刻まれています

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筑波大大学院准教授の森岡隆教授の調べで分かった と出ておりました

普通右から左へ読む木簡の読み方で解釈していた為意味をつかみきれなかったのが

左から読むと 万葉集の歌 

朝なぎに寄せ来る白浪を・・・・・の歌であることが  分かった

 

私が持っている武田祐吉著の「万葉集全講」 には

万葉集の 1391の 歌

「朝奈藝尓 來依白浪 欲見 吾雖為 風許増不令依」

と書かれていて 少し違っておりますが

 読みは 「朝なぎに来寄る白浪見まく欲り 吾はすれども風こそ寄せね」

 「朝のなぎに来て寄る白浪をわたしはみたいと思うのだが 風が浪を寄せない」

 と書かれています 

 白浪を恋人にたとえ 恋人に会う機会がなかなか訪れないことを嘆く内容 だそうです

 前に紫香楽宮跡から出土した万葉歌を記した木簡から60年から70年さかのぼる

 最古ということで貴重な発見だそうです

 

 

 紫香楽宮跡から出土した万葉歌を記した木簡の記事は 

↓をクリックしてみてください

http://sanesasi.blog.so-net.ne.jp/2008-05-24

 


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