墨と子ども展へ [展覧会]
0才児から9才くらいまでのお子さんの 墨をつかって書いた楽しい展覧会でした
お子さんが自由に 気の趣くまま書いたものを 書道から見れば下手だとか、落書きだとかと捨てられそうなものを 両親や指導者 企画された方たちが いろんな広い見方で 是はいい と感じられたものを 表具 装丁に工夫が加えられ作品になったものを 展示されていたことに とてもうれしく思いました
「ま」が 小さいお子さん特有の鏡文字となっていますが
馬の漢字を 左右に逆に書いた文字で縁起物の文字とされる
左馬の「馬」をひらがなの「ま」を逆にして 縁起のよい「ま」の字に
なったようにみえます
外国の5才の双子の兄妹さんの合作 雪・雨の漢字に興味があり文字と
イメージの絵などを上手にくみ合わせて貼ってありました
赤ちゃんの手や足を朱墨で塗り型押し 虹を添えられた作品
3ヶ月 6ヶ月 1年2ヶ月の三人の赤ちゃん
2才7ヶ月のお子さんに カレンダーの裏にクレヨンで描かせようと
したら 数字のあるほうに筆で数字を一つずつ消していったそうです
専門家に表具などを頼むのではなく あるものを利用したり 書くもの以外の得意な
折り紙などもプラスして作品に仕上げたそうです
書は文字を言葉を 自分の心を書きます
自詠の俳句や短歌 詩を自由にこころの趣くまま 読める字でというのが
これからの書にとって大事になることと思います その先端を行っているような気がしました
この展覧会を見られた方々にはとても好評だったとか 特に外国の方々や出品したお子さんの
親御さんが喜ばれ 作品や創作過程などの意識が変わられたということをききました
現代 書道展行っても 読めない 分らないという一般の方が多く
理解されにくく 書道に対する興味も薄れてきている時代になって来ています
今年の読売書法展での特別展示は「読める書への挑戦」と書かれています
時代にそぐわなくなってきていることにことに対する 一つの課題を提供されているのでしょうか
どんな作品が 展示されるのか 期待しています
2020年から 初等中等教育の指導方針が変わるそうです
指導者が一方的に講義をする学びでは 将来子どもたちの発展性など憂慮され
世界からも遅れていく危機感から主体的で深い学びの実践化への方向性の方針が
決められたそうです
今までの先生が講義し 生徒は聞くだけの教育方針から
生徒たちが主になって楽しく協同で調べ 研究しながら学ぶような
「主体的で 対話的で深い学び」へと変わるそうです
幼児教育も
遊びを通して幼児の自主性を促し、創造性思考力を育てるべく自由保育が大切とされています
文化 芸術においては子どもの自由な発想 創造性を大事にしなければばらない時代
指導者がどのようにお子さんたちの隠れた才能 を見つけ出すか 小さな芽を大きく深く
広く伸ばすことができるのか難しい課題です
特に今の書道会では何十年も指導者の手本を頂き師の真似をし続けている会があることなどを
考えさせられる展覧会でした
歌仙と古筆 [展覧会]
心のふるさと良寛 へ [展覧会]
ひらがなの美ー高野切 [展覧会]
平成三十年 歌会始の御題によせて [展覧会]
書の流儀展Ⅱ 出光美術館 [展覧会]
上野の国立博物館へ 新収品展 と「びょうぶとあそぶ」 へ [展覧会]
八木重吉 ーさいわいの詩人ー 展 [展覧会]
町田市民文学館ことばらんど 開館10周年記念
八木重吉 ーさいわいの詩人(うたびと)-展 へ 行ってきました
詳しくは町田市のHP ↓ をクリックして御覧ください
私がこのブログで初めて記事にしたのが 2005年5月
八木重吉の 詩 「こころよ」 でした ↓
http://sanesasi.blog.so-net.ne.jp/2005-05-16
その前年 銀座で開かれた書道展に 撮った写真を和紙に加工して
重吉の詩を書き 書作品として帖に貼り出品しました
八木重吉の詩に魅せられ 重吉記念館へ 茶の花忌には何度か参加させて頂きました
いつしか10数年を経てしまい 久しぶりに この展覧会を拝見して 懐かしくなりました
↓ 昔書いたつたない作品です
ふるさとの川よ
ふるさとの川よ
よい音をたててながれていることだろう
母上のしろい足も
ひたすこともあるだろう
平安古筆の名品 展へ [展覧会]
平安書道研究会800回記念
「平安古筆の名品」 特別展 を観に 五島美術館へ行ってきました
詳しくは ↓ 五島美術館の HPで御覧ください
http://www.gotoh-museum.or.jp/
出品作品などは 上のHPから 青色の文字 詳しい情報へ をクリックすると見られます
書芸文化院 所蔵の 高野切 第一種・ 第二種・ 第三種 ・仮名消息
また五島美術館所蔵の 継色紙 など素晴らしい品格の高さに感動いたしました
11月3日には 池田和臣氏(中央大学教授)の
「源氏物語と仮名」の講演会があり 満席でした
お話は
仮名・仮名字体の種類・仮名の成立 から
1 仮名と女の一生
仮名という女性という存在そのものの象徴
平安女性の人生は手習いに始まり手習いに終わる
2 源氏物語の仮名書芸論 では 仮名は「今の世」が絶頂
梅が枝の巻に書かれている 紫式部の見解を光源氏に語らせているところの紹介
高野切などは 紫式部の死後の名筆 紫式部は仮名の絶頂期を知らなかったこと など
このほか もっと色々興味深いお話をされた一時間半余でした
仮名書を学んでいる私にとって
梅枝の巻に書かれている
「よろずのこと、昔は劣りざまに、なりゆく世の末なれど、仮名のみなん今の世はいと際なくなりたる」
この言葉 源氏物語千年紀のころから 気になっていた私は 紫式部が源氏物語の中で随所に語られている言葉 仮名書観のようなものに 大変興味を抱いていましたので 池田先生の お講義とても勉強になりました
お庭をほんのちょっと散策
館を出ると 不老門 に陽が落ちてゆくところでした
書の美 文字の巧 (三の丸尚蔵館) 展覧会 [展覧会]
皇居 三の丸尚蔵館へ 書の美 文字の巧 展覧会 (中期) に行ってきました
↑ の写真の左側の古筆作品 小野道風の 玉泉帖は 前期展示で拝見できませんでした
前期は10月10日まででした
Ⅰ 唐様から和様へー日本の書、華開く
平安時代の古筆 小野道風の 屏風土台や 藤原佐理の 恩命帖
王羲士の喪乱帖など 展示
残念ながら 拝見できませんでした
中期として 11月6日まで
Ⅱ豊かな書ー歴史を伝え、書風を展開する
・ 紫式部石山詣図 画 土佐光元 三 三条西公条 1幅
・ 歌口伝心持状(古今伝受資料) 細川幽斎
・古歌屏風 六曲一双
・ 古筆短冊手鑑 古歌屏風 3帖 などゆっくり拝見できました
詳しくは ↓ をクリックしてぜひ御覧ください
http://www.kunaicho.go.jp/event/sannomaru/tenrankai74.html#D0901
あと 二の丸庭園へ
北桔橋門をでて
平川門の方に歩いて行くと
太田道灌公追慕之碑がありました
太田道灌の墓は 伊勢原市にあり 今月10月1日・2日 伊勢原道灌まつり がありました
今年の 太田道灌公役 三田村 邦彦さん
- 北条政子役 杉本 彩さん
江戸城天守の再建に向けての運動や
大河ドラマに 太田道灌をという運動もあるようです