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いろは詞華(八) [いろは詞華]

いろは詞華  ゑ~す まで

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 恵方とはこの路をただ進むこと 

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人にはわからないことを独りでみつけて遊ぶのが 私の楽しみです

                 

                96歳 守一のことば

 

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物には決ったよさはなく

人にはそれぞれ好き嫌い

おまえの舞う姿がよいとのこと

だが わしは好き 

お前のじっとしているとき

   

白楽天の『季節の詩』より 万足卓 訳  鶴

 

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 せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ  これや七くさ

 

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すすき野やゆふべに近き秋の日のきらめきうすき雲流れゆく 

                  

                  金子薫園歌


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いろは詞華(五) [いろは詞華]

いろは詞華  う~ま 

   う

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うり食めば子等思ほゆ栗食めばましてしぬばゆ

いづくより来りしものぞ眼交にもとなかかりて安眠しなさね

山上憶良 万葉集

                                      お料紙に

 

   ゐ

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  井の中の蛙大海を知らず

           

   東北の海の写真に 小さな雨蛙をぼやかして 落款風に飛ばしました

 

 

   の

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野ざらしを心に風のしむ身哉 

「千里に旅立て、路粮(みちかて)をつゝまず、三更月下無何(むか)に入る」と云けむ、

むかしの人の杖にすがりて、貞享甲子秋八月、江上(かうしやう)の破屋(はをく)をいづる程、

風の声、そヾろ寒気(さむげ)也。  芭蕉

 

   

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おほてらのまろきはしらのつきかげをつちにふみつつものをこそおもへ  会津八一

   

  日向薬師 建て替える前の 本堂の柱の写真に

 

   く

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国破れて山河あり城春にして草青みたり笠うち敷きて時の移るまで

涙を落としはべりぬ

  

夏草や兵どもが夢の跡   芭蕉

 

     近くの 公園の写真をモノクロに加工して

  

  や

 

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   山あれば山を観る

   雨の日は雨を聴く 

   春夏秋冬 

   あしたもよろし

   ゆふべもよろし 山頭火

 

   相模嶺の写真を加工した和紙に

 

 

 

  ま

 

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 又お世話になりまするとや鳴燕     一茶

 

             小さな 市販の便箋に

 

 

 

 

 


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いろは詞華(四) [いろは詞華]

いろは詞華 つ~む まで

  つ

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   徒然草

つれづれなるまゝに、日くらし、硯(スズリ)にむかひて、

心に移りゆくよしなし事(ゴト)を、そこはかとなく書きつくれば、

あやしうこそものぐるほしけれ

仮名消息ふうに 「こころに」からは 上へつづき 「あやしう」から下へ

お料紙に

  ね 

   

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   願はくは花のもとにて春死なむその如月の望月の頃  西行歌

   

   伊勢原市 大山の麓 桜満開のころの写真を ぼかして和紙に加工

 

  の 

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    奈爾波津爾 佐久夜己能波奈 布由許母里
    

    伊麻波波流幣止 佐久夜己能波奈

 

     なにはずに さくやこほはな ふゆこもり

     いまははるべと さくやこのはな      古今序         

     東京国立博物館で買った料紙に

この歌が書かれた 最古の木簡について  ↓ をクリックしてみて下さい

  http://sanesasi.blog.so-net.ne.jp/2008-05-24

   ら

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       落花枝にかえらず   古語

       桜の花ビラを散らした写真を加工

   

   

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    無   

   梅の花ビラの模様のある 滲む画仙紙に

   「うめ」 は 「むめ」「んめ」とも書かれている 古筆があります

 

 

 


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いろは詞華(三) [いろは詞華]

いろは詞華(三) わ~そ まで  

   わ

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 聖徳太子 17条憲法 

和ヲ以テ(タフト)シト爲ス。

(サカラ)フコト無キヲ(ムネ)トセヨ人皆(タムラ)有リ。

(サト)レル少ナシ是ヲ以テ、或ハ君父(クンプ)ニ(シタガ)ハズ

(マタ)隣里(リンリ)ニ(タガ)フ

然レドモ上(カミ)(ヤハラ)ギ(シモ)(ムツ)ビテ (アゲツラ)フニ

(カナ)フトキハ(スナハチ)事理(ジリ)(オノヅカラ)通ズ。

何事カ(ナ)ラザラン

写経用の紺紙に銀泥で扇面の形にし界線を引き 銀泥で書きました 

   

   

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かたはらに秋くさの花かたるらくほろびしものは懐かしきかな    牧水

 

    市販の練習用半懐紙に

   

   よ

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源氏物語 梅が枝 より

よろずづのこと むかしにはおとりさまに あさくなりゆく よのすゑなれど

仮名のみなむ いまのよは いときはなくなりたる ・・・・・

    

源氏物語を書くお料紙として市販の料紙を 加工して 

  た

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   誰為にしぐれておはす佛哉 一茶句

東京都国立博物館に展示されていた 撮影許可の仏像の壁に映った影を和紙に加工  

     れ

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     廉外薫風燕語 庭前緑樹蝉鳴     唐 李白

       滲む画仙紙に

    

   

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そのまゆをよせて何物かを凝視している貌

なにしろ いい貌だ 温かで烈しい       堀辰雄

 

東京博物館の展示 撮影許可の仏像 和紙に加工

 


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いろは詞華(二) [いろは詞華]

いろは詞華 つづき  ち~を まで

   ち

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智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。

兎角にこの世は住みにくい。                夏目漱石

 蓮の葉に蛙 の写真を和紙に加工して

  り

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   流水先を争はず   (流水不争先  古語)

 

  

     滲むぼかしの画仙紙に

 

  ぬ

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         半懐紙料紙に

  

 

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 瑠璃光の薬師如来の祀られし相武の嶺は幽寂として  さねさし

  近くの大山の写真を 半懐紙の和紙にプリントして

   

   を

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   小倉山峰のもみぢ葉心あらば今ひとたびのみゆき待たなむ     藤原只平

      

   

      寸松庵色紙の大きさの 破り継ぎの御料紙 2枚に

 

 

 

 


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かるた風 いろは詞華(一)  [いろは詞華]

今年の吹筆會展 に出品した 帖 「いろは詞華」 から

私の好きな言葉を集めて いろはかるた を 作ってみようと 今年の始め思い立ち 

言葉探しからはじめ 私の撮った写真を加工した和紙や いろいろな紙に書き

帖に仕上げることにしました 

作品が仕上がるまで半年近くかかりました

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↑ 吹筆會展に出品した 帖 広げたところ

 

   い~と まで を

   

  い

 

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最古のいろはの書かれた土器が見つかったという 新聞記事から

私の撮った切り株の写真に 倣書風に書いてみました

http://mainichi.jp/feature/news/20130628k0000m040052000c.html

 

   ろ

    DSC_1640-500.jpg  

     芭蕉の句を 便せんに

 

   は

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「は」 からはじまるいい言葉はたくさんありますが

 枕草子の「春はあけぼの・・・」を

春は曙 やうやう白くなりゆく山際(やまぎわ)すこしあかりて紫だちたる雲の細くたなびきたる 

    練習用料紙に 絵を書き   

 

   に

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     人間はかんがえる葦である   パスカル  

  昔 陶芸教室で手ひねりで作った小さな像を写真にして

   

   ほ

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     朋友の訃をきいてをり虫しぐれ   さねさし

    

   

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平和 平穏無事 いろいろありますが 私の人生 平々凡々 

箱根の彫刻の森で 鉄板のような敷物を撮ってその部分を 画仙の葉書に

 

   と

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    時の歩みの三様の相  シラーの言葉

    未来はためらいながら近づき来たり

    現代は矢の如く飛びさり

    過去は永遠に静止している

                写真和紙加工

 

 

 

 

 


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