曼珠沙華の花 佐藤信子さんの短歌を [書道]
彼岸花が咲いております
今年なくなられた私の好きな歌人佐藤信子さんの短歌です
曼珠沙華川のほとりのうら山に細き道あり父のふるさと
佐藤信子さんは 80歳代を超えていらっしゃいましたが
お会いした時はとてもやさしくお話してくださり又私の下手な短歌をちょっと
直していただいたことがあります またお手紙には
私の心を暖かく包んでいただけるようなお言葉をいただきました
上野の夏 (関東女流書展) [書道]
関東女流書展を見に 上野へ行ってきました
まず 早朝不忍池へ 蓮の花が たくさん咲いていました
池の辺りに 碑が たくさん建っていました
長谷川利行 の碑 熊谷守一の字
東京都美術館で開かれている 関東女流書展へ
私の作品
縦240センチ横60センチの大きさ 加工紙に
11世紀後半の北宋の画家郭煕(かくき)が画譜のなかで
春山は淡冶にして笑ふが如し 夏山は蒼翠にして滴るが如し
秋山は明浄にして粧ふが如し 冬山は惨淡として眠るが如し
ここから 春 山笑う 夏 山滴る 秋 山粧う 冬 山眠る
という季語が生まれたそうです
暑い最中たくさんの方が 下を見に 続々と 美術館へ
蒸しかえるような暑さとはいえ 空は 秋の気配が漂っていました
かなの美を求めて 2008年前期作品 [書道]
「かなの美をもとめて」 今年の前期講座 が 7月に終了いたしました
最後の時間 総まとめの稽古に 思い思いの作品作りをいたしました
書き上げた作品を センターの職員の方に展示していただきました
中字 大字の作品を仕上げた人もありましたが
展示はまたいつかの機会にとなりました
前期最後の作品作りの講座風景
後期は 9月24日(水)から 始まります
書道家の動画 [書道]
臨書をされていたり パフォーマンスの 動画が YouTube で見ることが出来ました
王義之 蘭亭序 の臨書
下は 書家、柿沼康二さん、ワシントンDCでのパフォーマンス
ほかにもありますが 時間が長くて このブログでは見られませんので
youtube で 「書道家」で検索すると色々な方のも見ることが出来ます
かな書道を勉強している私にとっては 下の方の動画は違った世界のようにも思いますが
現代の書 アートとは 考えさせられます
今 江戸東京博物館で 特別展 北京故宮 書の名宝展 が開かれています
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2008/0715/200807.html
写真短歌 万葉仮名で [書道]
万葉仮名で お菓子が入っていた板に 短歌を書いてみました (木簡風に)
読めますでしょうか
宇良夜麻乃木々之四気里尓雲久悲寸之佐夜希伎己恵乃安佐奈由那尓
少し 読めましたでしょうか
今度は 同じ短歌を ひらがな 漢字 変体仮名で書いてみました
うら山の 樹々のし遣利耳 雲久悲須の さや気き聲能 朝奈夕那二
だいぶ読めましたでしょうか
下の歌を 書いたのですが
もう一首
ダンボール紙に 万葉仮名で書きました
有久日春乃奈九
夜麻天良乃多雲
羅宇迩己気武数以志
尓意之知不伎个李
変体仮名で書きました
仮名書道をなさっていられる方は 読めるかと思いますが
うく悲須のなく山てらのたうらうのこ希無春いしにいの遅ふ支个李
かな書道は いろいろな変体仮名や 漢字 ひらがなを使って自由に書ける楽しさがありますが
かな書道をご存じない方は まったく読めなくてつまらないでしょうね
最後まで読んでくださった方 ありがとうございます
難波津に(奈迩波ツ尓) 古今和歌集仮名序 [書道]
前の記事に続いて
万葉歌が書かれた木簡が見つかった 裏には
古今和歌集仮名序の歌
奈迩波ツ尓佐久夜己能波奈布由己母理伊麻波波流倍等佐久夜己乃波奈
なにはつにさくやこのはなふゆこもりいまははるべとさくやこのはな
読めたのは この色の字だけです
が 書かれていました
難波津に咲くやこの花冬こもり今は春べと咲くやこの花
難波津に咲く木の花よ 今は咲くべき春だと 咲いている木の花よ
このはな は 梅の花 冬ごもりは 春にかかる言葉 枕詞
王仁の作と伝えられ 手習いの最初のお手本にしたと 古今集仮名序に書かれています
源氏物語(若紫)でも 幼いときの若紫の上に 難波津の歌もちゃんと書けない(ほど幼い)と
表現されています
この歌を書にしてみました
万葉仮名で書きました
変体かなや漢字を使って書きました
和紙に書きました
この歌の「このはな」をいただき
私の社中展のときに 「このはな書展」と名前をつけて二年に一度発表しております
昨年10月に 第8回の時の作品は ↓でみられますので ご興味のおありの方は
どうぞ見てくださいませ
http://www.asahi-net.or.jp/~ta9k-tys/konohanafukei.html
「今をえがく書かながわ」書道展 つづき [書道]
「今をえがく書かながわ」 開催中です
毎日新聞 3月29日 相模版に記事にがでていました
毎日書壇で活躍されている作家 名誉会員 参与会員 神奈川県在住の役員作家
毎日書道展7部門の 漢字・かな・近代詩文書・大字書・篆刻・刻字・前衛書
と幅広い現代書が287点 展示されています
横浜駅から近く そごう美術館という 雰囲気のよい会場で開かれています
私の作品は
私が撮りました写真 自作の俳句(短歌) 書の 三つのハーモニーを試みました
恥ずかしい限りですが 実験作ということで これからの課題いっぱいです
一点ずつ 大きく
花朧花鳥風草夢浄土
流れゆく時のゆくへや 秋仕舞
わが悩み見透かすごとき山寺の御仏の笑み今日も給はりぬ
小春日やほんのくだりのさんぽみち
写真は我が家の近くで趣味で撮ったもの
俳句も和歌もまったく我流 日記のような気持ちを
書は なるべく古典かなを使わないように 読みやすくを心がけて
作品作りをいたしました
故筒井敬玉先生 [書道]
私の書の師 朝日20人展で当時ただ一人の女性でいらっしゃっいました筒井敬玉先生の
13回忌に 鎌倉霊園へ詣でてきました
前記事の「西行の仮名」の字に 雰囲気が似ているとように思います 懐かしい先生のお作品
もろこしの人にみせばや みよしののよしの山のやま桜 賀茂真淵
真木深きたにより出づる山水のつねあたらしき命あらしめ 今井邦子
霊園から富士が見えました
富士を眺めながら 久しぶりに亡き師とゆっくりと お話できました
かえりに 鎌倉の長谷寺へお参りに
経蔵 一切経が収められている回転式の書架を一回転させて 一切経をすべて読誦したことと
同じ功徳を得てまいりました
地蔵堂のまわりの千体の地蔵菩薩に圧倒されました
このはな書展を 終えて [書道]
ご無沙汰しておりました
このはな書展 無事終えることが出来ました 毎日新聞などに記事を載せていただいたりした
お蔭げもあり 思いがけないたくさんの出会いがあり 楽しい時を過ごすことが出来ました
またいろいろなお勉強をさせていただきました
会場風景
私の作品(今年は古希記念のつもりで 20点展示いたしました その一部です)
ほかの作品は ホームページに少し載せております
http://www.asahi-net.or.jp/~ta9k-tys/konohanafukei.html
久しぶりに我が家の庭や裏山に続く道にカメラを向けてみました
日比野五鳳先生のお作品「赤とんぼ」 [書道]
故日比野五鳳先生のお作品
東京国立博物館で
7月16日まで 平成18年度 新収品の展示中です
その中に 故日比野五鳳先生の 上の写真 「赤とんぼ」が 展示されています
↓は 東京博物館の 作品の下の解説です
熱心に 拝見しながら メモをしていられた方もいらっしゃいました
「赤とんぼ」のことについては 昨年少し記事にしておりますので よかったら見てくださいませ
http://blog.so-net.ne.jp/sanesasi/2006-11-06
本館前の池に 一輪だけ睡蓮の花が咲いておりました
本館1階からちらりと見える お庭の池に咲いていました蓮の花
東京国立博物館からの
メールマガジン[No.390:板碑―中世の供養塔―] 2007年7月9日 には
「東博の庭園の池の紅色ハスは、かの大賀ハスです。1951年大賀博士によって千葉
の東大厚生農場で発掘された2000年前のハスの種から生まれたもので、梅雨空の
下、今年も鮮やかに咲いています。」
と書かれていました
不忍池の蓮の花