最近の卒業式には あまり歌われなくなった 仰げば尊しの 唱歌が
入っている 古い本を見つけました
目次右から4番目に 「あふげ(バ)ば尊とし」 とあります
↓ 歌詞
文字は 明治のころまで使われていた 変体仮名といわれる文字で
かな使いも当然 旧かな使い 漢字の振りがなも 変体仮名です
第五十三 の あ(阿)ふげ(介゛)ば(ハ゛)尊(たふと)し 目次には 「尊とし」
が書かれていますが この題には 振り仮名に 「と」がはいっています
1番 3番の歌は カタカナ 2番は ひらがなの 活字体
↓ 最期のページ
右に 明治17年3月29日印刷発行
同18年5月再版
昭和10年3月5日印刷 と書かれています
仰げば尊し の歌が小学校の唱歌に入ったのは 明治17年から
作者 作曲は不明とされていました
↓ ウィキペディア 参考になるかもしれません
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%B0%E3%81%92%E3%81%B0%E5%B0%8A%E3%81%97)
この本は 和紙に印刷され 和とじ本に製本されています
珍しい 福紙と思われる 紙が折れたまま裁断され綴じられていました
上の 本とともに
大正5年(100年前)に書かれた 「送辞」が 出てきました
書き出し 回首いたしますれば と書かれています
この「回首」 は 良寛の漢詩
草庵雪夜作
回首七十有餘年
人間是非飽看破
往来跡幽深夜雪
一炷線香古匆下
を思い出しました