第71回毎日書道展 国立新美術館会場へ行ってきました





毎日新聞 8月1日夕刊の 「書の世界」欄には



「現代の書の現況を確認し、書を鑑賞する楽しみを味わっていただきたい。



毎日書道展の特徴の一つとして 多彩な表現を網羅している点が挙げられる。


自由な精神に基づいた時代感覚あふれる表現の一端を紹介する。・・・・・・」



と第71回毎日道展の 紹介記事が出ていました。



東京展の国立新美術館会場は 8月4日で終わってしまいましたが、



これから全国で巡回展示されます。



今回は 特別展がなく非常に残念でした。


下は 会場風景です。

























多彩な「現代の書」 を拝見しているうちに 出品している方の知人か、身内の方など一般の方で 「しかし 読めない」 という声をいく度かきこえました。



漢字部作品は 漢詩文を 墨色黒々と また草書を駆使して 意味も字も解らない作品、 


かな部作品は 今は使われていない変体仮名を駆使して、和歌短歌や俳句などを流麗に書かれているが読めません。



近代詩文書部では 原文どうり書かれていると思うのですが  漢字 ひらがなも、


デフォルメされ読めない。書かれた内容と書の表現の違和感などに 戸惑ってしまった。



書芸術は 読めなくてあたりまえなのかもしれしれません。


 


豊かな内容をもつ現代の言葉を 誰でも読め、そして格調のある美しい書、

書の外面の技術だけではなく、作品の内面からにじみ出る 余韻 趣 余情など、

何かがでてくる作品をつくることの書の難しさを 痛感した 展覧会でした。





  ↑  会場入り口の 傘置き場