サントリー美術館へ 美しの和紙ー天平の昔から未来へー の展覧会に行ってきました
書を楽しむ私にとって 文房四宝の一つ 紙についての興味がありました
第一章の「和紙の成り立ちと展開」 には
・ 「紫紙金字金光最勝王経」 (国宝)
天平12年(740)年聖武天皇の勅令で諸国ごとに勅旨経(国分寺経)の遺例
紫紙に 金で罫が引かれ 字は金で書かれている 荘厳なお経
・ 「絵因果経」
過去現在因果経に説く釈尊の前世の物語と釈尊の一代記を 上半分に絵 下半分に
経文で書かれています 絵は簡素 絵巻物の先駆をなすものとしてみられている そうです
・ 高野切古今集(第二種)の一幅
・ 大手鑑(おおてかがみ)「筆陣毫戦」
などの古筆がみられたこと 一番嬉しいことでした
第二章「祈りの造形」では
・ 「東大寺お水取りのときの紙衣」や 「紙の反物 造り花」
・イサム・ノグチの 2メートルの 「あかり」
第三章「和紙の伝統を繋ぐひとびと」 では
・ 藩士石州半紙
・ 紙を漉く 道具漉き桁
など など
残念だったことは 破り継ぎに書かれた貫之集下断簡「石山切」の古筆は見ることが出来ましたが
源氏物語や 元永本古今集など書かれたような豪華絢爛なお料紙のことについては
見られなかったように思います
「和紙の伝統を繋ぐひとびと」 に
今も昔の手法で 豪華な金銀砂子 箔等を使った高価なお料紙を作る工程の図か写真や
作品が見られたらよかったと思います
最後に 鳥の子 奉書 などの和紙の感触を味わうことが出来きました
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