5月13日 新潟の中野邸美術館へ 「良寛とゆかりの人々」 展へ行ってきました

 

 

 

新緑に誘われて 三の蔵へ ↓

蔵の重厚な黒と白の開かれた扉の間からみえる 大きな お軸に引きつけられて

入りますと

良寛の 「十大願」 でした

 撮影禁止ですので 紹介は出来ませんが 

  「南無大悲観世音」     を一行ごとに書かれていて

   願我速知一切法 

   南無大悲観世音

   願我早得知慧眼

   南無大悲観世音

   願我速度一切衆

   南無大悲観世音

   願我早得善方便 

   ・・・・・・・

   ・・・・・・・

 

  観世音菩薩の 十種の大願が書かれています

「良寛の書」大修館書店 編集者 加藤僖一 という本に

一部 および 同じ十大願でも 書風も違い 

巻物でふりがながついている作品も記載されています

 

このほか 維馨尼宛 「先日は久々にて」 の書簡

  「  先日は久々にて

    御目にかけ大

    慶奉存候 僧も

    此比無事に帰

    庵仕候 今日御話

    申候 万葉借に

    人つかはし候 権平

    老によろしきよふに

    御申可被下候

    猶又寒中

    御保養大一 に被遊可候 十月十日

    維馨尼  良寛  」

 簡潔な文章 萬葉とは万葉集を借りる お願いでしょうか

 

「山田杜皐老 良寛 

今日赤人たまわり うやうやしく納受仕候 火とわれとさむし 

すきま風いづくもおなじおひらくの身は 

十一月二十七日 良寛」 

 

定珍老 宛 

「去冬は とふがらし・・・・・・」

 

など 十数点の書簡 

 二時間ほど 館長様の説明を聞いたり 内容や言葉を読みながら 

出す相手によって 言葉使いや文字の違い 墨色など 

ゆっくりと拝見できました

2階には良寛ゆかりの方々の 書や絵が展示されていました

 5月31日まで です

 

あと本館へ

館長様の許可を得て 写真撮らせていただきました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

欄間の富士 むこうの明かりが 隙間にさし白富士にみえます 

 

 

 

ガラス窓に映る庭のうつくしいこと

 

三の蔵の 外壁の亀甲模様に緑も映えて

 

信越線 車中から 国上山方面に向かって 田植えはほとんど終わっていました