10月18日の各新聞に

最古の木簡に万葉集の歌が刻まれていたことが 分かったとの記事が出ておりました

 

奈良県明日香村の 石神遺跡で出土した七世紀後半の 羽子板を逆さにしたような形の

長さ9、1センチ 幅5,5センチ 厚さ6ミリの木簡に 

左に 「阿佐奈伎尓伎也」   右に「留之良奈你麻久」 文字は縦に刻まれています

              

 

筑波大大学院准教授の森岡隆教授の調べで分かった と出ておりました

普通右から左へ読む木簡の読み方で解釈していた為意味をつかみきれなかったのが

左から読むと 万葉集の歌 

朝なぎに寄せ来る白浪を・・・・・の歌であることが  分かった

 

私が持っている武田祐吉著の「万葉集全講」 には

万葉集の 1391の 歌

「朝奈藝尓 來依白浪 欲見 吾雖為 風許増不令依」

と書かれていて 少し違っておりますが

 読みは 「朝なぎに来寄る白浪見まく欲り 吾はすれども風こそ寄せね」

 「朝のなぎに来て寄る白浪をわたしはみたいと思うのだが 風が浪を寄せない」

 と書かれています 

 白浪を恋人にたとえ 恋人に会う機会がなかなか訪れないことを嘆く内容 だそうです

 前に紫香楽宮跡から出土した万葉歌を記した木簡から60年から70年さかのぼる

 最古ということで貴重な発見だそうです

 

 

 紫香楽宮跡から出土した万葉歌を記した木簡の記事は 

↓をクリックしてみてください

http://sanesasi.blog.so-net.ne.jp/2008-05-24