SSブログ

立春 あかつき闇 [こころの近景]

春立つやあかつき闇のほぐれつつ  久保田万太郎の句


00000002-700.jpg


 あかつき闇 とは広辞苑によれば 「月のない明け方」と書かれている。

 2月3日 立春の朝 6時ごろ我が家の裏から少し高台へ出かけました。

 東の空は赤くなりはじめていました。

 この空のようなのが あかつきの闇というのかもと、

 写真を撮りました。

 佐々木幸綱先生のお歌 そのままの景のような気がしました。

  濃紺の闇をすみれ色の大空へ移しつつ新年の日がのぼりくる


IMG_0717-700.jpg


IMG_0727-700.jpg



IMG_0754-700.jpg



春立つ日 気ままに思いつくまま 俳句や短歌の 手習いをしました。


IMG_0114-600.jpg

   今朝みれば山も霞てひさかたの天の原より春は来にけり  源実朝


        IMG_0771-600.jpg        IMG_0111-400.jpg

   袖ひぢてむすびし水のこほれるを     ひさかたの天の香具山このゆふべ

   春立つ今日の風やとくらん 紀貫之    霞たなびく春立つらしも柿本人麿




               IMG_0760-500.jpg                

       春立つやあかつき闇の      

      ほぐれつつ  万太郎            


      IMG_0762-400.jpg   IMG_0758.JPG      IMG_0766.JPG    IMG_0764.JPG  

むらぎもの心に遠く春立ちぬ 蛇笏    何事もなくて春たつあしたかな 士郎

    

                IMG_0768-400.jpg    

      みよし野は山も霞みて白雪のふりにし里に

      春は来にけり 

                 藤原良経

    


久保田万太郎さんの 俳句

検索すると


 春立つや あかつきの闇 ほぐれつつ

 春立つや あかつき闇に ほぐれつつ


「あかつきの闇」なのか 「あかつき闇に」なのか 両方あるのか

 

 気になりながら あかつき闇(暁闇)の 空の美しさに

 しばし、見惚れていました。