春の苑くれないにほふ桃の花 [こころの近景]
近くの日向薬師へ 詣でる途中 桃林のうつくしさに惹かれ 車中から撮りました
萬葉集の 大伴家持の歌
を思い浮かびました
講談社から 昭和54年発行の 日比野五鳳先生の「萬葉百首」の本 ↓
この作品集の中の82番目の作品
はるの苑くれなゐにほふ桃の花したてる道にいでたつをとめ
42年前に購入したこの本は 今私の宝物となっています。
特にこの作品には 「桃の花」や 「苑」の文字に惹かれ 幾度か 臨書しておりましたが
なかなか 私の作品にはなりません。
日比野先生の 素晴らしさ 偉大さに感深くしております。
芸術新聞社から 2010年発行の 「日比野五鳳」 の本の中にも
萬葉百首 が でており学ばせていただいております。
稽古作品 です
はるの苑くれなゐにほふももの花した照るみちにいでたつをとめ
この里の桃のさかりに来てみれば流れに映る花のくれなゐ 良寛の歌
故郷はいとこの多し桃の花 正岡子規句
桃の花の 和歌や俳句の稽古に暮れていしまいました。