かな書を楽しむ「はがきに書く」 [かな書を楽しむ]
市の生涯学習で 「葉書に書く」 講座 が終わりました
1回目 短歌 2回目 俳句
3回目 ↓ 詩 を書く稽古
↑ 書いた葉書を ボードに 貼りました
4回目 家で飾れるような作品に仕上げる
ダンボールを利用して額にしたり 軸仕立てにしたり アルバムを剥がした一枚に貼ってリボンを着けたりして 飾れる作品に仕上がりました また 写真用のアルバムにたくさん書き上げた葉書を貼り 一冊の本仕立てしたり それぞれ工夫されて 仕上がりました
お互いに作品の批評をしたりして書の楽しみ方の 一つを体験できたと思います
かな書を楽しむ はがきに短歌を [かな書を楽しむ]
かな書を楽しむ はがきに俳句を書く [かな書を楽しむ]
市の生涯学習 かな書を楽しむ の講座で
はがきの大きさに 俳句を書く稽古と タンポポを筆にして好きな言葉を書く稽古をしました
↓ は参考葉書
タンポポを筆にして 書いてみました
自由に稽古した 一部です
書の楽しみ [かな書を楽しむ]
東京国立博物館から メールマガジン が おくられてきました
その中の 講演会 のおしらせ ↓ をみて
書の楽しみ
書は見るだけでも楽しめる。読んでも楽しめる。時代の好みに従って姿を変える書を、いろんな見方で楽しめることをお話します。
いつも毎日新聞 日曜版で書かれている
「書の美」の記事を楽しみに読んでいますので
島谷副館長氏の お講義はぜひとも聴講したいと
でかけました
書は読めなくてもよい というお話から
小松茂美先生とのご縁 これまで東博で関わられた展覧会から
西本願寺本などの裏話などしてくださいました
書の楽しみ方の一例としての書の魅力は
・筆の線の美 として 重厚な線→藍紙万葉集
闊達な線→一休宗純
・連綿の美
・空間構成の美
として 枡色紙を例に
文字の行間と重書で 奥行き 遠近感が出ている
↓をクリックすると 升色紙の 画像がでます
http://www.tnm.jp/modules/r_collection/index.php?controller=dtl&colid=B1325&t=type_s&id=24
継色紙は粘葉裝の冊子本であった
折った側を糊をつけて本にしたもので 糊をつけたところは開きにくい
ので そのページは書かないで飛ばして継ぎのページに書かれていた
為ページをめくるという立体的な鑑賞ができ 余白の美を感じられた
巻物は 次々とひらいていくうちに先がどう書かれているかという
興味があり
光悦の書 寛永の三筆といわれる信尹の絵に書かれた「し」
の線や 散らしの美 絵と書の調和 絵よりも書の方が上に
みられていたこと など
最後に
書を見るコツをあげてくださいました
・自分の好きな書をみつけること
・書の美しさを ・・・・・(あと聞き漏らしました)
・さまざまな書の背景を知ること
とても興味深い一時間半 あっという間でした
その後 本館へ行き 見た書 ↓ は
4室の お茶の部屋に展示されていた 勘返状です
拡大すると
織部の書状に その返事を信尹が余白に書かれていて 一紙に 二人の合作
今のメールの やりとりのような感じで面白く拝見
↓ は法語 が 書かれている お軸
館長さんのお話で 字形がくずれても 上手くなくても味がある書の
お話を伺った後ですので 言葉はわかりませんが 字形 行間 行の流れ
墨色などとても楽しく拝見しました
上野のそめい吉野の花はまだ つぼみでした
↑ ユリの木
平成館から本館に 行く途中で スカイツリーが見えました
かな書を楽しむ (百人一首を書いて粘葉綴じの冊子をつくる) [かな書を楽しむ]
市の輝き塾講座の 「かな書を楽しむ」で
百人一首を書いて 平安時代の本の装丁の一つ 粘葉綴(でっちょうとじ)の
冊子本に仕上げる ことになりました
↑ 料紙を二つ折にした見ひらき部分
↓ 二つ折にした背の部分 2枚を 四ミリほど糊をつけて 貼ったところ
持統天皇の この歌は
百人一首では
春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふあまのかぐ山
万葉集では
春すぎて夏来たるらし白栲(しろたへ)の衣乾したり天(あめ)の香具山 (巻1)
万葉集は 漢字ばかりで書かれていました 原文は
春過而 夏來良之 白妙能 衣乾有 天之香來山
古事記や日本書紀も 中国から入ってきた漢字で書かれています
漢字で日本語を書きあらわすやりかたを 「万葉仮名」と呼ばれています
山部赤人の歌
田子の浦にうち出でてみれば白妙のふじのたかねに雪はふりつつ
万葉集では
田子の浦ゆ打ち出でて見れば真白にぞ不盡の高嶺に雪は降りける 巻3
万葉集全講 著者 武田祐吉 の本の 書きくだし文は
田児の浦ゆうち出でてみれば真白にぞ不尽の高嶺に雪は零りける
原文は
田児之浦從 打出而見者 眞白衣 不盡能高嶺尒 雪波零家留
「雪はふりける」 雪が降ってあった 積もっているのを見て詠んだ歌
と注釈があります
↓ 粘葉綴じや 襲綴じなどの冊子本
百人一首 を全部書き上げるには 1年くらいかかるところ 4回だけの講座です
歌は最初の十首だけを 一冊に仕上げることになりました
本にする前の 書き方の練習用見本
粘葉綴の冊子本として有名なのは
国宝の継色紙 ↓(東京都国立博物館)があります
http://www.tnm.jp/modules/r_collection/index.php?controller=dtl&colid=B2459&t=type&id=24
粘葉綴の方法は
料紙を半分に折って 背の方を 糊で四ミリくらい 貼るだけの簡単な 装溝です
現在 表裏両面に 書くことができる 練習用の料紙が手に入りにくいのが難点です
練習用料紙(表だけ)や コピー ワープロ用和紙に古典風模様を表裏に
印刷したものをつかいました