法然と親鸞 ゆかりの名宝 [展覧会]
法然と親鸞 ゆかりの名宝 へ
東京国立博物館入り口 の看板 ↑
平成館 入り口の看板 ↑
↓ ビラ 表
裏面 ↓
↓ をクリックしますと 展覧会の見どころ へ ぜひ
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1404
国宝重文90件をふくむ180件の名宝のなか
たくさん書が展示されていました 特に 興味深く拝見したのは
・本願寺本三十六人家集 (能宣 下)
残念ながら写真(重之集)は展示変えのため見られませんでした
藤原公任の選による三十六歌仙の私家集の最古写本 豪華な美術品のようなお料紙に
書かれた冊子本 書 美術 国文学上貴重な古筆
かな書道を勉強する人たちには 臨書のお手本として 貴重な古筆
・歎異抄 下巻(蓮如筆)
(1枚目 2枚目の看板写真の 文字)
現代書作品には カタカナの入った作品はあまり見られません
歎異抄(1枚目 2枚目の看板写真の 文字)は
漢字とカタカナだけで書かれていて これからの漢字カタカナ交じりの
現代かな書作品のヒントをいただきました
・恵信尼自筆書状類
親鸞の妻恵信尼が京都にいた娘確覚信尼に宛てた書状
なめらかなに流れるような優しい文字に ほっとする思いがしました
2時間ほど見た後 上野駅に帰る途中 文化会館に映る銀杏黄葉 ↓
毎日書道展 第63回展 後期展より [展覧会]
毎日書道展 後期展 開催中
かな部 近代詩文書部 前衛書など
会場風景
↑ 写真の隅っこの作品 ↓
東日本震災のあまりの衝撃的な映像に打ちのめされ 深い無気力感に襲われたころ
毎日展の作品作りをしていました
無常感にさいなまされ 書く気力が出てこないころ
陸前高田市の 7万本のうちの奇跡の一本松の記事に深く感動 ↓
毎日 短歌にならない短歌のような日記をつけています
その歌らしきを 作品にしようと 迷い迷い書いているうち 期日がせまり
出品いたしました
短歌も俳句も 書も 到りませんが 震災の年の我心の記録といたしました
「残りたる一本の松りん(凛)として宙(そら)へつらぬく冀望(きぼう)の星に
試練受く廃墟の町に桜さく」 さねさし
震災から もう130日も経ちました 希望に向って頑張っていらつしゃっても
日がたつにつれ悲しみ辛さも深くなっていられることでしょう
希望の一本松も枯れそうになり 復興のピンチにやきもきいたしました
涸れないようなご努力がなされ クローン技術で苗4本が育っているとニュースに
ほっとしたりしています
古筆 国宝 和歌体十種 東京国立博物館 [展覧会]
東京国立博物館へ 古筆 国宝 和歌体十種(巻物)を見に行ってきました
初めて拝見 高野切れ一種の書風に似て 飛雲の料紙の美しい古筆
親しみのある古今集の和歌などが書かれていました
説明の漢文「夫和歌者我朝之風俗也・・・・・天慶八年冬十月壬生忠岑選」と
書かれています
和歌軆十種
古歌軆
おかさはらへゐのみまきにあるるまもとればぞなづくこながそでとれ
わかのうらにしほみちくればかたをなみあしべをさしてたづなきわたる
など 5首書かれ
神妙軆
わがきみはちよにましませさされしのいはほとなりてこけのむすまで
ほか4首
直軆 餘情軆 寫思軆 高情軆 器量軆 比興軆 華艶軆 と
九軆 巻物には書かれていました
あと一軆は 巻物の左に展示されていたお軸 ↓ に 切断されていたようです
両方彼思軆 として書かれていました
やまたかみくもゐにみゆるさくらばなこころのゆきてをらぬひぞなき
最後には 「右和歌軆十種一巻者
御子左一流忠家卿御親真也筆・・・・」
下部には 古筆「琴山」了佐 花押が かかれています
しかし↓ の解説によれば 忠家の真筆との確証はないそうです
写真をクリックして またクリックすると大きな文字になります
写真は 禁止の作品以外は国宝でも撮れましたが 上手く撮れませんでした
7月10日(日)まで 展示
詳しくは ↓ 東京国立博物館 へ 写真で巻物が見られます
中野邸美術館へ 良寛没後180年記念展 [展覧会]
新潟市 金津にある 中野邸美術館へ 「良寛没後180年記念展」
「魂のふれあう書簡展」ほかを見に行ってきました
明治から昭和の初期にかけて日本の石油王いわれた中野貫一翁が贅を尽くして
築造された邸宅 銘石を集めた広大な庭園 そして美術品 の数々
素晴らしい美術館でした
二の蔵 には
魂のふれあう書簡展が11月30日(火曜日)まで
画家 安田靫彦 中村岳稜 山口蓬春 川合玉堂らの書簡
良寛の書風に似た品格のある素晴らしい書簡でした
三の蔵 には
良寛没後180年記念展開催中 30余展の良寛の書が展示されていました
11月30日まで
作品の写真が無くUPできないのが 残念です
美術館では 文房四宝展が
美術品について は ↓ をクリックしてみてください
http://nakanotei-muse.com/photo/kobayasi_ichizo.pdf
大広間から見えるお庭
くらま(鞍馬?)の石とか 仏様が寝ていらっしゃるような
理事長お勧めの ガラスに映るお庭 に感嘆
あと もみじ園へ途中まで散策
紅葉には少し早て残念でしたが
最後にギャラリー茶寮「あさひな」でいただいた珈琲のおいしかったこと
北方文化博物館新潟分館へ 秋艸道人と良寛の墨蹟を観に [展覧会]
会津八一が晩年の10年間を過ごされた 北方文化博物館 新潟分館へ
八一(秋艸道人)と良寛の書を見に行ってきました(10月23日)
http://www.hoppou-bunka.com/branch.html
http://hoppou-bunka.com/niigatabranch/
普通のお家の玄関を入るように入館
お庭には八一生前最後の碑が
「かすみたつはまにまさごをふみさくみかゆきかくゆきおもひそわかす 八一」
と書かれている 意味は
霞の立ち込める浜辺の砂を踏みしめてあっちへ行きこっちへ行き
しながら 物思いに私は耽っている (45歳の作)
そのほかの歌書 看板などの文 写真などが展示
2階には 良寛の書 「天上大風」ほか
良寛の父以南の作品
「木枯らしやわづか離れて水静か」 俳画のように書かれていました
冷泉家 王朝の和歌守展 [展覧会]
冷泉家 王朝の和歌守展 後期展(東京都美術館)へ行ってきました
現代は短歌ブームとか 短歌をなさっていられる方や 又短歌を書にする仮名書道を
勉強する方たち 「日本の美」の原点ともいえる優雅な文化に触れたいという人たちが
たくさん熱心にみていらっしゃいました
醍醐天皇の勅命によって 勅撰集「古今和歌集」を 定家は 16回も書写されたとか
膨大な数の 勅撰集 私家集 歌書さまざま(源氏和歌集など) 宸翰
美しい料紙 装飾本等に圧倒されました
国宝 明月記(めいげっき)
定家の青年期から亡くなる80歳まで書き継がれた 自筆の日記
この中に 源氏物語54帖を 書き終えたと書かれているところが出ておりました
貴重だった紙の裏 紙背(しはい)文書も 当時の公家社会を知るための生の
貴重な資料となっているそうです
たくさんの 国宝や 重要文化財の中から
書の文字の美しさに魅せられたのは
重要文化財の 「時明集」 筆者未詳 飛雲料紙本 平安時代中期
重要文化財 「素性集 色紙本」 平安時代中期 でした
残念だったのは 「罫線枠」を見落としてきました
罫線枠とは 上手に字がまっすぐに書くための道具 です
小春日の上野は 銀杏がとてもきれいでした
皇室の名宝 書・絵巻の名品 [展覧会]
東京国立博物館へ 皇室の名宝 日本美の華 2期を見に行ってきました
↓ 宮内庁 HPへ
http://www.kunaicho.go.jp/20years/touhaku/touhaku.html
かな書道を勉強している人にとっては 見逃せない名品の数々
小野道風筆の玉泉帖 や 粘葉本和漢朗詠集 は そっくり書けるよう
臨書のお勉強をいたしましたので 本物を拝見できたことに感動いたしました
小野道風の玉泉帖
伝藤原行成 和漢朗詠集粘葉本 など
↑ のホームページをクリックして写真を見て下さい
和漢朗詠集粘葉本 は
豪華な加工した唐紙に書かれ 糊で綴じて帖になっています
中ほど 書かれてあるのは
冬
初冬
十月江南天気様可隣冬景似春華 白
四時牢落三分減万物蹉跎(?)過半凋 醍醐御製
床上巻収青竹簟連中開出白綿衣 菅
かみなつきふりみふらずみさだめ
なきしぐれぞふゆのはじめなりけり
「ふりみふらずみ」 は 降ったり降らなかったりのこと
このほか 金沢万葉集の帖 桂本万葉集 一巻 本阿弥切れ 一巻
伝橘逸勢の伊都内親王願文 などなど
本当に美しい素晴らしい古筆でした
新・根津美術館展へ 古筆鑑賞 庭散策 [展覧会]
新・根津美術館展 を見に行ってきました
展示室2の 「手を競うー王朝びとの筆のあと」 の古筆を見たくて行ってきました
貫之集切 伊予切 小島切 香紙切 本阿弥切 など24点 展示されていました
今まで改装前に訪れ 拝見した古筆もありましたが
岡寺切は 初めて拝見
藤原定信筆(平安時代) 彩箋墨書 一幅でした
写真は ↓をクリックしてみてください
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/collection/list.php?category=1
「初陣茶会」 のお茶室風に掛けられていた 幅
伝西行 落葉切 〈熊野懐紙断簡)
西行が書いたと伝えられる
「 寺落葉
勢きてらや人毛可よ者すな利ぬれ者も見ちち里しくに者のを毛可奈 」
と書かれています
(せきでらや人もかよはずなりぬればもみぢちりしくにはのをもかな )
がありました
美しの和紙 天平の昔から未来へ [展覧会]
サントリー美術館へ 美しの和紙ー天平の昔から未来へー の展覧会に行ってきました
書を楽しむ私にとって 文房四宝の一つ 紙についての興味がありました
第一章の「和紙の成り立ちと展開」 には
・ 「紫紙金字金光最勝王経」 (国宝)
天平12年(740)年聖武天皇の勅令で諸国ごとに勅旨経(国分寺経)の遺例
紫紙に 金で罫が引かれ 字は金で書かれている 荘厳なお経
・ 「絵因果経」
過去現在因果経に説く釈尊の前世の物語と釈尊の一代記を 上半分に絵 下半分に
経文で書かれています 絵は簡素 絵巻物の先駆をなすものとしてみられている そうです
・ 高野切古今集(第二種)の一幅
・ 大手鑑(おおてかがみ)「筆陣毫戦」
などの古筆がみられたこと 一番嬉しいことでした
第二章「祈りの造形」では
・ 「東大寺お水取りのときの紙衣」や 「紙の反物 造り花」
・イサム・ノグチの 2メートルの 「あかり」
第三章「和紙の伝統を繋ぐひとびと」 では
・ 藩士石州半紙
・ 紙を漉く 道具漉き桁
など など
残念だったことは 破り継ぎに書かれた貫之集下断簡「石山切」の古筆は見ることが出来ましたが
源氏物語や 元永本古今集など書かれたような豪華絢爛なお料紙のことについては
見られなかったように思います
「和紙の伝統を繋ぐひとびと」 に
今も昔の手法で 豪華な金銀砂子 箔等を使った高価なお料紙を作る工程の図か写真や
作品が見られたらよかったと思います
最後に 鳥の子 奉書 などの和紙の感触を味わうことが出来きました
↓ をクリックしますと会場や作品の写真入り(前期展) みられます
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1890