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歌仙と古筆 [展覧会]

 出光美術館へ  人麿影供900年 歌仙と古筆 の展覧会へ行ってきました   




「人麿影供(ひとまろえいぐ)」が創始されてより900年。これを記念し、

本展では重要文化財の佐竹本三十六歌仙絵「柿本人麿」をはじめとする

多彩な人麿像と関連作品を特集展示するほか、歌仙絵の優品や、歌仙の

名歌を記した名筆を交えてご紹介いたします とビラに書かれています


詳しくは ↓ をクリックしてみてください



古筆の世界の名筆として

国宝 古筆手鑑 「見努世友」や 継色紙 高野切第一種 石山切れ伊勢集 など 素晴らしい古筆が展示されていました


単眼鏡で一点ずつ拝見していると また違った 世界が広がります線の強さ 伸びやかさ 墨色 墨の流れ 潤渇 まったく肉眼では見えない文字が見えてきたりしました

表具のやり直しのために 線質が劣化したような荒れがみられた古筆もありましたが継色紙の線の美しさ強さ 格調の高さに圧倒されました


歌仙に書かれた人物の 筆を持った手の 親指を観ていると 親指は まっすぐ伸びて描かれているのがほとんどでした  今回江戸期に描かれた人麿像の数点の絵には親指はまっすぐ伸びていますが 筆を上下逆に 穂先を上にして持っているように描かれていて 歌を書く前の考えている姿なのか 書いた後の姿なのかなどと ささいなことに思いを馳せました



2時間近く拝見後 美術館サービスの お茶をいただきながら 皇居の方を眺めていました


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朝夕菴(茶室)には

仙厓筆 「行仁者寿知足者富」 の掛物が かかっていました







 



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水穂書展(第56回) [書道展]

      水穂書展へ行ってきました  


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第54回点までの京都市立美術館の会場と違って みやこめっせの会場に入ると

明るく 広々とした会場に華やかな大作に圧倒されました

長い歴史を持つ伝統的な書 様式美を失うことなく雅な世界を鑑賞させたいただきました



特に平成29年度日本芸術院賞を受賞された 土橋靖子先生のお作の素晴らしさに見とれてしましました

この会場に入る前に 日比野五鳳先生のお墓を詣でましたので

土橋先生の 「川蝉や池をめぐりて皆柳」 (正岡子規句) 拝見しているうちに

五鳳先生の「古池に水草の花さかりなり」 の作品と重なる思いに感深くしました


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あと 光悦寺へ 光悦墓所に 詣でました


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       もう 萩の花が数輪 咲いていました


 







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日本詩文書作家協会書展 [書道展]


銀座へ  日本詩文書作家協会書展に行ってきました

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協会創立45周年記念 日本歌人クラブ創立70周年記念 

        詩歌と書の世界

特別企画: 「短歌と書の世界」書家が書く現代短歌の粋

前期は 6月10日(日)まで 後期が6月12日(火)~17日(日)5時まで


詳しくは 毎日新聞 6月7日日 夕刊 「書の世界」 ↓を御覧ください




会場風景


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出品者の全氏名 と 

常任顧問の先生から参与の先生までの 作品制作の思いが 書かれていました。

残念なのは 短歌および作家名が 記載されていなかったことです。


会場は 昨年までと違って 前期 後期と 分かれたことによって 広くゆったりとみられました。


書作品から 短歌を読むまでに至らなかったり 歌のイメージと書の融和が薄かったり、

短歌の心が素直に響いてこなかった作品があったことを寂しく思いました。


作品制作の思いを読みますと とても素晴らしいお言葉です。

鑑賞者からは その思いが作品からは伝わってこない作品があり  

本当に 書は難しいと感じました。



 








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心のふるさと良寛 へ [展覧会]

永青文庫へ

生誕 260年記念 心のふるさと良寛 前期展 (5月27日まで)を見に

行ってきました

後期は 5月30日(水)~7月11日(水)まで 晩年期を中心に  が始まります

休館日は 月曜日 です 


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詳しくは ↓ クリックしてみてください



前期展 展示の魅力ある数々の作品の中で 見入ってしまったのは


 「漢詩二篇 和歌一首 縦讀洹沙書」 の巻物 

一本の横線 縦線 はらいの線 墨色の変化 運筆の速さなど 

魅力ある素晴らしい書でした 

漢詩の後の 和歌の部分は 残念 開かれていませんでした 

北大路山魯人が所蔵していた とかかれています

 

「自画賛 自画像 是此誰」 

書簡の 用件の後に 書かれている 和歌

扇面の漢詩 良寛所持の 鉢の子 鞠

など 雰囲気のよい会場で いい展覧会でした




あと 庭園散歩

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庭園は ↓をクリックしてみてください






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ひらがなの美ー高野切 [展覧会]


ひらがなの美ー高野切 展へ 東京国立博物館(本館)へ行ってきました

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詳しくは 東京国立博物館の HP ↓ をクリックしてみてください




↓ は故森田竹華先生が寄贈された 古今和歌集巻十九断簡(高野切)(部分) 

  伝紀貫之筆 平安時代・11世紀 


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↓ 同じく 森田先生寄贈の 名家集切


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  ↓ は  ↑の名家集切の 作品横の 解説です

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同じく  名家集切

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↓ は 万葉集  (栂尾切)

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 ↓ 故植村和堂氏寄贈の 関戸本古今和歌集

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生前ご縁のあった先生方が 大切にされておられた 古筆を拝見 

今までと違った 新しい発見がありました 現代書道展における かな作家作品

には見られない格調の高さに魅せられました   




東京国立博物館では 撮影禁止以外は撮影が許されていて 

古筆の作品および 解説の写真を撮らせて頂きました 


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本館1階から庭の池や お茶室が見えます



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 本館の前の池に 睡蓮の花がいちりん ひらいていました 


 

追記


毎日新聞 5月17日夕刊 書の世界 に  ↓




「特集 ひらがなの美ー高野切ー 名品からヒントを」 

平安時代の名品を通じて、現在にいたる「美しいかな」を考えるヒントをあたえてくれる ・・・・と

書かれています 

 

現代かな大字作品の多くに 高野切一種のような高い気品のある作品が見られないのが とても残念に思っている 人にとってとてもいい展覧会だと思います






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吹筆會展(2018年)のご報告 [吹筆会展]


 吹筆會展が3月27日から4月1日まで銀座鳩居堂で開かれました


今年 芸術院賞をいただかれた書家のかたや 

多くの方々が観に来ていただきました


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 ↓ 特別展示 先人の書 

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 漢十二字吉祥語磚 秋艸道人題


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    主宰 福地桂玉氏作品

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   花御堂ことしも佛立ち給ふ東京銀座四丁目角

            光太郎連翹忌二〇一七年四月二日 桂


  

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↓ 矢部恵子作品

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燕燕春のセエリーのいと赤きさくらんぼ啣(くは)へとびさりにけり  白秋


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当麻寺に役小角の木像を見て

おにひとつぎゃうじゃのひざをぬけいでてあられうつらむふたがみのさと 八一

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笹のははみやまもさやにうちそよぎこほれる霜をふくあらしかな  藤原良径


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よのなかを何にたとへむあさびらきこぎいにし船のあとなきがごと

(世のなかを何に譬へむ朝びらき榜ぎ去にし船の跡なきが如  

                      沙彌満誓の歌 万葉集 351)



会員作品

   


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読みやすく 明るく ほんのひとときでもほのぼのとした魂の憩いを汲みとって

いただけるような書をめざしつつ かな作品として高野切一種や 寸松庵色紙 

枡色紙の古筆の品格ある書を目指しています


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      鳩居堂前 4月1日に 花御堂が 飾られていました





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先人の書の念い  [心の遠景]

「今をえがく書かながわ」 展に

「先人の書の念い」 を帖にして 出品しました

 書家以外の 作家 芸術家たち20人の 書に関する言葉を 作品にして 帖に貼りました


↓ の写真はその一部です 


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         熊谷守一の言葉








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「今をえがく書」展 (2018年) [書道展]

「今をえがく書」展へ 横浜そごう美術館で開催中

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詳しくは ↓ をクリックしてみてください



「お宝展」も開催中です

私も 出品しています


書家以外の 作家 芸術家たち「先人の書の念い」として 帖にしました

次の記事にしたいと思います



館内は 写真撮影禁止ですが

↓ は撮影許可の高校生の葉書作品

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白川文字学への招待ー漢字と東洋の歴史文化 [こころの近景]

無料で学べる大学講座 gacco で 

3月1日から 「白川文字学への招待ー漢字と東洋の歴史文化」

がはじまりました


  ↓  を くりっくすると 


  ↓

「白川文字学への招待」 をクリックされるか↓をクリックされれば

講座内容の 紹介があります
誰でも 申し込めば 受講できます 
 
1回目のの講義を 聞きましたが
書道を 学ぶ私には とても勉強になりました


           ご紹介まで







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 現代女流書100人展 (第49回) [書道展]

 銀座へ 現代女流書100人展へ

 写真は 会館入り口 の デジタル看板から

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    ↓ 会場内風景


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     2月9日に 秋篠宮家の長女眞子さまが鑑賞されました


     毎年皇族の方が御来駕され  皇后陛下 華子様が

     鑑賞された年もあり はなやかな展覧会です


     同時開催

     現代女流書新進作家展


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     ↓ 会場風景


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毎日新聞主催 毎日書道会の審査会員ら今年選ばれた100人による 展覧会です

詳しくは ↓を クリックしてみてください



書の壁面による 字の造形美の追求に眼が奪われる作品多く 

ことばを書く 書でありながら 言葉を詠む気にならず 句や歌や詩の心が 伝わるような 優しさ 叙情にあふれた書がほとんど見られなかったことに とても寂しさを感じました 





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平成三十年 歌会始の御題によせて [展覧会]

渋谷 ギャラリー6 へ

「平成三十年 歌会始の御題によせて」 前期展に 行ってきました


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会場風景


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  ↓ 2歳8ヶ月のフランス人のお子さんの作品


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  ↓ 104歳の方の作品 まで


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書だけの 社中展とは 違って 2歳から104歳までの方たち


小学生たちのユニークな作品

毎日展参与会員審査会員の方の作品など 書作品を主に 

犬の写真や 絵 ほかなど展示されていました

お子さんたちや ご両親や祖父母の方たちで 

会場はほのぼのとした 明るい楽しい とてもいい展覧会でした 



  


1月12日に 新年恒例の「歌会始の儀」が12日 皇居・宮殿でありました

今年のお題は {語}で 一般応募の2万453首から選ばれた10首

が披露されました

天皇陛下のお歌 から   召人 選者 入選歌 佳作まで

宮内庁のホームページ http://www.kunaicho.go.jp/culture/utakai/pdf/utakai-h30.pdf) 

でみられます 


皇后陛下の御歌 

   「語るなく重きを負ひし君が肩に早春の日差し静かにそそぐ」


    心うたれました


選者の今野寿美さんの歌に 感嘆しました 

    「歌びとは心の昔に触れたくてたそがれ色の古語いとほしむ」  


 応募者の 歌はまとめられ 天皇陛下のお手元に 届けられるそうです






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新春の書道展(戌年) [書道展]

現代の書 新春展 今いきづく 墨の華 へ


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   ↑ 和光ホール 26人展


銀座 和光のショウウインドウには  

犬小屋の屋根の発泡スチロールに戌の文字が

彫られていて道行く人の目をたのしませていました         

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       ↓セントラル会場100人展へ

 ↓ セントラルミュージアム銀座の入り口の案内

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会場入ったところに 出品者100人の 葉書の大きさ 「戌」


会場では 書家の方が 前衛の書の解説をされていました

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上野の東京都美術館へ

第72回 日書展 開催中  日本書道美術院 (http://www.nishobi.org/)

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併催のシンガポール展の作品も展示されていました


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会場で放映されていたビデをから ↓

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今年も 花やかな書道展の幕開けと感じました



書道展の帰り 

不忍池近く びわ湖長浜KANNON HOUSEへ



珍しい 「千手千足観音立像」を 拝してきました


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写真は KANNON HOUSE で 撮らせて頂きました


裏から 不忍池がすぐ近くに見えます

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あけましておめでとうございます [こころの近景]

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戌年 元旦

江ノ島から三浦半島 房総半島まで 見える 近くのゴルフ場まで 

初日の出を拝しにでかけました

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初日の出は 雲に遮られ予定の時間より遅くなりました 

真ん中の島が 江ノ島です


雲間から素晴らしい初日が昇りはじめました

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 穏やかないい お正月を迎えることができました


2日には

近くの日向薬師へ初祈願にでかけました

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祈願後  

戊戌の今年は 変化のある年と 話されました 


3日夕

近くの 公園へ 

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4日朝

陽は東に月は西に

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駅から ビルの谷間の富士



皆様 よい年でありますように










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2018年戌年の年賀状の稽古 [年賀状]

来年 戌年の年賀状の稽古をしました


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今年最期の稽古 


古今集 の歌を

                 年のはてによめる


昨日といひ今日とくらして明日川流れてはやき月日なりけり


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                   年のはてによめる

あらたまのとしのおはりになることに雪もわが身もふりまさりつつ



  


  

あっという間に年の暮れ どうぞよいお年をお迎えください






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書の流儀展Ⅱ 出光美術館 [展覧会]

出光美術館へ 書の流儀展Ⅱー美の継承と創意 を

観に行ってきました

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詳しくは ↓ をクリックして 出光美術館の HPへ



かな書を学ぶわたしにとって 

展示概要に書かれている

「本展では今日の私たちにとって書への眼差しとはいかなるものか

再認識します。雅びな和様の書が栄華を誇った平安時代。・・・・・」の文や

展覧会に構成されている

第2章 王朝の壮麗美 かなの 旋律 の

解説に書かれている 

「漢字の草書体を参考に、点画の合理的な省略を工夫して創り出された「かな書」独自の世界は、

平安時代、11世紀の中頃に完成を見ました。流麗な筆致と優美な姿形とをかね備えた表情は、

時と共に移ろいながら多彩な美的表現を展開されています。小さな世界の中に示される力強く

伸びやかな抑揚表現や旋律的な連綿の表情。緩急自在に旋回する時の変奏する美しさや、

その表情に呼応する大らかな余と構成の美。・・・・・・」 この文に深く感動しました



大字作品が 多く 壁面に展示される書とはまったく違った古筆に魅せられてしまいます

現代 漢詩を書く漢字作品は内容も文字も中国の文化に見える作品が多いようにおもいます

漢字だけで書かれた現代作品に比べ 古筆は

線の勁さ 深さ 墨色そのものや墨色の流れさや変化 余白の美しさ 料紙の華麗さ 書かれた内容も日本人に身近な和歌など書かれていて 優っているようにおもいます

しかし これからの書は いくら古筆が素晴らしくても 臨書のように 上手に書けても 絵の模写のようでは作品になりません

日本の文化である 伝統を大事にしながら

漢字 かな文字は勿論  現代多く使われている カタカナ文字を交えた 

誰もが読めて 品格高い書の作品になるよう 新しい現代の書を願っています


 


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お茶をいただきながら 皇居をみわたす 日本の素晴らしさを実感しました





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女の書展へ [書道展]

渋谷 東急百貨店 本店近くの ギャラリー6 へ 

女の書展 前期展を観に行ってきました


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大きな公募展などとは違い 落ち着いたほっとする会場に ゆったりと拝見できました

寸松庵色紙風の軸作品は 品格 技術とも 非常にレベルの高い 素晴らしい作品でした

ほかには 桂本万葉集の臨書作品・写経・漢字作品 自詠の俳句 や 短歌を書いた 半切作品や 帖などに纏めた作品  またとてもユニークな作品も在りました

 

作品から書かれた方の 思いが 伝わる作品が多く とても感動いたしました


前期展は 明日6日まで 後期展は8日から13日までです 







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関東女流書展(2017年) [書道展]

連合書道展と 同時に開催されている関東女流書展を見に 

上野の東京都美術館へ行ってきました


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            会場風景


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   私の 出品作品 ↓


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昨年 秋に逝かれた友のお墓へ 今年の春彼岸に詣でたとき 

そのお寺に 法然上人八百年大遠忌に上人の御歌を書かれた

お友達の 遺作が飾られていました

とても素晴らしい作品に感動して 友を想いて詠んだ歌を書きました


秋の日のヴオロンのごとうら哀しこよなき書成して友旅は立ちぬ



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    ↑      お寺に飾られている友の遺作



 




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残暑のお見舞い [こころの近景]

残暑お見舞い申し上げます

今年の夏は異常とはいえ 朝の気配に 

夏と秋と行きかうような空や風を感じるようになりました


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  夏と秋と行きかふ空のかよひ路は かたへ涼しき風や吹くらむ

                                            凡河内射恒の歌


  

   わが里山では お昼間は 夏の蝉時雨

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  夜になると もう虫時雨


   

  唱歌の「虫のこえ」を書いてみました 


 ↓ は 尋常小学読本唱歌(1910年) から

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    ↓ 虫の声を詠った良寛の和歌も書いて見ました  


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   この夕べ秋は来ぬらしわが宿の草むらごとに蟲の声する  良寛


  

   昨年 今年と友人や 師の訃報に接することが多くなりました


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    どうぞ みなさま ご自愛くださいませ







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上野の国立博物館へ 新収品展 と「びょうぶとあそぶ」 へ [展覧会]

平成28年度新収品展へ 書の作品を見に行ってきました

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第二会場  ↓


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藤原行成の書状  ↓


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上の書状は今まで 個人蔵で 撮影禁止でした

 

2016年8月に 展示された 「藤原行成の書 その流行と伝称」 で

この重要文化財の 行成の書状について 書かれています ↓ をごらんください




愛知切 ↓


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 ↓ 雀の発心


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詳しくは  ↓ へ




見終わったあと


一階   

親と子のギャラリー 「びょうぶとあそぶ」 

高精細複製によあたらしいい日本美術体験   へ


特別室では 「松林とあそぶ」

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↓ をクリックしてみてください





 ↓ は トーハクくん、  びょうぶとあそぶ  のブログへ




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第2会場


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 日本の美術の素晴らしさを 楽しく分りやすく 最新の技術を駆使した 

 とても楽しい展覧会でした


写真は自由に撮ってもよいとのことで国立博物館に感謝して帰途に着きました



 




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夏の優品展 料紙のよそおい  五島美術館へ [書道展]

東京 世田谷上野毛の 五島美術館へ

料紙のよそおい 夏の優品展 へ行ってきました


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料紙装飾に関わる 

  ○茶毘紙  

  ○染めるー 染め紙  

  ○漉き込むー 漉染・雲紙・飛び雲 

  ○刷る・摺る・擦るー雲母刷り・蝋箋

  ○撒くー金銀箔

  ○描くー下絵・装飾経

  ○継ぐー破継ぎ 切継


をテーマごとに

古筆や写経などの作品74点展示されていました




戸隠切 一字宝塔法華経断簡 藤原定信筆

に惹かれました


40年ほど前に  一字宝塔経金銀交書 般若心経を 書いたことを

思い出しました


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↑ は 紺紙の染紙に 銀泥で界線を引き 五輪の塔の形を篆刻した印を

胡粉で一塔ずつ刷り其の塔の中に 一字ずつ書き 

一行ずつ金字と銀字と 交書 した心経 です 


拡大部分

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↓ は 紫に染めた紫紙に ↑ と同じように書いた心経


40年近く立つと 銀の文字は 見えなくなっています



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五輪の塔は


五島美術館の お庭にありました 


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継色紙など素晴らしい古筆のほかに

江戸時代の 小倉山荘色紙和歌帖 の切継などの料紙 

「武家はんしやう」 の小さな帖 が参考になりました


お庭は  六地蔵や沢山の石仏がいらっしゃいました


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ねじり花も咲いていました 小さいけれど なにか主張していました 


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通りすがりの記憶 [フォト書(短歌)]

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     今年の歌会始のお題は「野」でした

 

     古事記の中に歌われている 弟橘媛の歌 

 

       「さねさし相武の小野に燃ゆる火の 火中に立ちて問ひし君はも

 

     この歌に詠まれている小野が わが家の近くといわれる説があります 

 

     通りすがりに撮ってあったこの小野の野邊の写真を加工し

 

     プリントアウトした和紙に

 

     傘寿の記録「通りすがりの記憶」として

 

    「野」を詠んだ短歌を書いて帖にしてみました

 

 

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   古事記なる野火に遭ひたる相武小野燃ゆる色して初日昇り来

 

 

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         夕映えのさねさし相武の野にたちて傘寿の峠如何に越ゆらん

 

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      今は昔「野菊のごとき君なりき」囁かれしは二十の春

 

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        秋の野辺そぞろ歩きの楽しさを草花添へて仏に語らん

 

    

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   暮れ泥む小野玉川の岸辺には地蔵かこみて咲く曼珠沙華 

 

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        相模野の雪降りしきる山寺の大樹の洞の虚空蔵菩薩 

 

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          吹き荒ぶ野風に遊ぶ枯れ芒ケセラセラよと凹んでる吾に

 

 

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    風まぜの雪野に同化する形の山頭火らしき白鷺一羽

 

 

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           朝まだき小野玉川の岸の辺を霧隠れ行くそぞろなる人

 

 

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             銀座へと弾む道野辺虹立ちぬ今日はよきこときっとあるらむ

 

 

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     タンポポの白き冠毛ふわふわと野遊びしながら旅を待ちをり

 

 

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            古里は印南野といふ万葉歌の地へ帰ることなく半世紀

 

 

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             シカという野口英世の母の文その一途さに涙かすみぬ

 

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           秋仕舞ふ煙の如く時流れセピアの記憶枯野となりぬ

 

 

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       春桜夏百千鳥秋佳月冬枯芒吾故郷小野

 

 

                                     

    

 

 


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吹筆會展(2017年)のご報告 [吹筆会展]

吹筆会展は終了しました 

御忙しい中たくさんの方々 ご来場いただきました

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毎日新聞 3月30日の夕刊 「書の世界」 で「個性と品格に宿る力」として 紹介して頂きました

吹筆会展は「現代の書」への意識的な取り組みが大変参考になると思われる

「書は可読性と芸術性のせめぎ合いから生まれるのではないか」 など

記事に記載された写真

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会場風景

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4月1日  鳩居堂の入り口に 

釈迦の誕生を祝う仏教行事である 潅仏会  花御堂が飾られました

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春を探しに [こころの近景]

前記事の 展覧会に出品する作品つくりの合い間に 撮った写真です 

 春浅きころ

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相模嶺に雪が

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我が庭の 梅の花 「思いのまま」 同じ樹に 白と ピンクの花が咲いたり 

白い花びらにピンク色が交じったりするする

とてもいい匂いの梅の花 実はなりません 

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ピンクの花は ホトケノザ ブルーのつぼみの花は 朝はまだ開いていないオオイヌノフグリ

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なずなの花

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菜の花

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 カラスノエンドウ

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20年以上 空き家になったお隣のお庭の 花大根 (ムラサキハナナ) 

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20匹くらいの猿の軍団が 我が家の屋根を通過 燐家の木から飛び移る猿

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親から遅れてしまって 泣く猿の赤ちゃん

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近くのおうちの塀の上で話し合っている 鳥たち

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  林の中で騒ぐ群雀


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NHK全国俳句大会(28年度) [俳句]

NHK全国俳句大会(28年度)へ 行ってきました

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  ↑ 終了後のNHKホール

 

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来年の題は 「山」 と発表されました

 大会結果は  ↓  に

http://www.n-gaku.jp/taikai/haiku/h28/index.html

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NHK全国短歌大会 (平成28年度) [短歌]

1月21日 渋谷のNHKホールで 第18回 NHK全国短歌大会が開かれました

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題詠と自由題あわせて21,928首の応募がありました

今年の司会 森田美由紀アナウンサー  和やかな雰囲気のある舞台に

なりました

朗読は 毎年の 加賀美幸子 アナウンサー  ことのほか歌の心のこもった

朗読だと思いました

先ず題詠「風」の部から 15名の選者が選ばれた特選歌の朗読と講評 があり

続いて 近藤芳美賞を受賞された 佐藤薫氏の

「世界はきれいな無」 という15首が読み上げられました

 

 

  朗読の終わったあと深い感動の余韻がひろがりました

休憩のあと  

ジュニアの部 入賞発表があり 

一般部特選作品 朗読と選評がありました

最期に一般部大会大賞の発表がありました

来年の題は 「山」 と発表されました

大会結果は ↓ にでています

http://www.n-gaku.jp/taikai/tanka/h28/index.html

   NHKテレビ放送予定は  Eテレで 2月4日(土) 15;00~16:13 

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平成29年歌会始の御題によせて [書道展]

 平成29年歌会始の御題によせて 野 短歌展 書展 

前期展に行ってきました  後期展は 1月22日まで

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毎日書道展参与会員 審査会員 の方から 小さなお子さんまでの

作品が展示されています

とてもユニークな楽しいいい展覧会です

後期展から

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歌会始の儀 (平成29年度) [短歌]

1月13日に 「歌会始の儀」が皇居・正殿 松の間で行われました

http://www.kunaicho.go.jp/culture/utakai/utakai.html (宮内庁のHP)

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NHKの中継をみていました

年齢の若い順番に 17歳の杉本陽香里さんの歌

「夏野菜今しか出せない色がある僕には出せない茄子の紫」 からはじまり

皇后さまのお歌は 皇后さまご自身が懐紙にお書きになられたお歌

「土筆摘み野蒜を引きてさながらに野のあるごとくここに住み来し」が披講され

最後は天皇陛下の御歌

「邯鄲の鳴く音聞かむと那須の野に集ひし夜をなつかしみ思ふ」 披講され

歌会始の儀は終わりました

応募され選にもれた歌は県別に分けられ天皇陛下に届けられると

アナウンサーの方の説明がありました

平成29年歌会始御製御歌及び詠進歌 は  ↓ をごらんください

http://www.kunaicho.go.jp/culture/utakai/pdf/utakai-h29.pdf

来年の御題は 「語」と発表されました

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  風まぜに雪降りしきる相武小野に墨絵の如く白鷺一羽  さねさし




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新春の書道展めぐり (酉年)つづき [書道展]

現代書道二十人展へ  (日本橋 高島屋)

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銀座へ 

現代の書 新春展 今いきづく墨の華

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 ↑  27人展   ↓ 100人展

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↓ 会場 入ったところ 百人の作家の 「酉」作品

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鳩居堂へ

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書は見るのも難しく疲れます

↓ 丸善3階ギャラリーの 東山魁夷画伯の版画作品にほっとしました

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あけましておめでとうございます [こころの近景]

あけましておめでとうございます

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たなびく雲からのぼり始めた初日

伊勢原市にあるゴルフ場の近くから撮りました

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 2日 日向薬師へ初詣に 

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薬師堂は7年間かけて再建され 昨年11月20日に落慶法要が行われました

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日向薬師のホームページは http://hinatayakushi.com/ です

昨年 東京国立博物館へ 今年の干支の鶏の埴輪を 見に行ってきました

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年賀状の稽古 (2017年酉年) [年賀状]

酉年の年賀状の稽古をしました

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  ↓  は新年用の俳句を 書くDSC_0384-500.jpg

 

 

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